内容説明
明治から昭和の、近代和風住宅、洋風系、モダニズム系―気品あふれる名邸の数々。高橋是清邸、岸信介邸、旧華族、旧財閥家の華麗なインテリア。ブルーノ・タウト、アントニン・レーモンド、遠藤新、前川國男作品も掲載。
目次
第1章 和風系の住まい(高橋是清邸;旧安田楠雄邸;旧三井家拝島別邸;佐々木邸;旧中村研一郎邸;旧岸信介邸)
第2章 洋風系の住まい(雑司が谷旧宣教師館;田園調布の家;旧山崎家別邸;旧ラフィン邸;旧滋賀重列邸;ベーリック・ホール;旧前田侯爵家鎌倉別邸)
第3章 モダニズム系の住まい(旧近藤邸;小出邸;エリスマン邸;旧日向邸;前川國男邸;旧井上房一郎邸)
著者等紹介
内田青蔵[ウチダセイゾウ]
1953年、秋田県生まれ。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程満期退学。工学博士。専門は、日本近代住宅史。現在、神奈川大学工学部教授
小野吉彦[オノヨシヒコ]
1967年、愛媛県生まれ。1990年、東京工芸大学工学部建築学科卒業。1995年、写真家村瀬正弘氏に師事後独立。日本写真家協会会員、日本建築写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまご
13
先日行った 雑司が谷 旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)が表紙では! と発見し手に取りました. 散歩に行きたいお屋敷満載です.お屋敷の非日常に癒される&そこに自分が住んでるかも,と妄想する楽しさよ. さかのぼって「お屋敷拝見」なども読んでみます~2024/05/06
にゃも
12
図書館にて、お屋敷という素敵な響きにあらがえず借りてみた。小さいけれど写真が豊富で楽しめた。凛とした佇まいの日本家屋、異国情緒たっぷりな洋館…もはやため息の嵐である。特に明治大正期の、和洋折衷な内装にはキュンキュンしてしまう。こうした古い建物を見ると、床がとても美しく、うちだって!と俄然床を磨きたくなる。2023/06/09
まろまろ
6
穏やかに時が流れるガラス張りの日光室がお気に入り。太陽光が操る影模様が雑念を取り払ってくれそう。そしてワンポイントとしてのステンドグラス、カラータイルからは清楚なセンスがきらり。大切に愛でながら住んでいた人々の人柄が建物からにじみ出るようだ。変わることなく人間の営みを見守ってきたお屋敷は、これからも歴史を綴りつづけることだろう。2016/06/19
Noelle
3
前作「お屋敷拝見」には付いていた見取り図が、本書にはない。オールカラーでないのはまだいいが、写真にはない部屋の説明文章だけでは間取りが理解しにくく、隔靴掻痒のごとく、少々残念。取り上げられた住宅は関東近辺のものが多いが、最近関西でも手入れ後公開されている住宅とどことなく似たような二階建てのガラス窓などが、とても懐かしい雰囲気が漂う。一方、モダニズム系のアール・デコ風やらデ・スティル風は今見てもとても魅力的、あんなお家に住みたい。これらの合理的で美しい邸宅を残して行く活動をしている人に感謝ですね。 2018/04/15
mamaboo
3
全部がカラーの写真じゃないので、内装の色が見れなくて残念。少し後の時代の洋館が好きなのですが、持ち主の背景まで読めて興味深かったです。2017/10/09