内容説明
岡本帰一、武井武雄、竹久夢二、初山滋、深沢省三、村山知義らの描く…。モダンでおしゃれな“童画”の世界!大正ロマンと昭和モダンの香り漂う時代のこどものおもちゃ、遊び、くらし、お菓子、絵本、ファッション満載。
目次
第1章 一九二〇‐三〇年代モダン・キッズらいふ(子どもたちのお気に入り;おもちゃ箱 ほか)
第2章 童謡の黄金時代 ボクのうた、わたしのうた(『赤い鳥』の誕生;『金の船(=金の星)』の創刊 ほか)
第3章 童画ギャラリー(岡本帰一;川上四郎 ほか)
第4章 子どもたちへの贈り物「ママ、これ読んで!」(『コドモエホンブンコ』誕生;子ども読み物、出版ラッシュ ほか)
第5章 児童雑誌カタログ(『子供之友』;『コドモノクニ』 ほか)
著者等紹介
堀江あき子[ホリエアキコ]
1965年生まれ。弥生美術館学芸員。跡見学園女子大学文学部美学美術史学科卒業。1991年より現職
谷口朋子[タニグチトモコ]
1968年生まれ。竹久夢二美術館学芸員。学習院大学大学院博士前期課程修了(近代日本美術史専攻)。1996年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
266
1920~1930年代(大正中期~昭和戦前期)を、本書は「子ども文化ルネッサンス期」と呼ぶ。この時期はヨーロッパでも戦間期にあたり、つかの間の平和が謳歌され文化も花開いた時代であった。日本は、日清、日露、そして第1次大戦と戦勝し浮かれていた時代である。ここに掲載された子ども雑誌を見ても、開放感と上昇感に溢れている。もっとも、これらを享受できた子どもたちは限られていたのだが。それでも、商業出版として成り立つ部数は出ていたはずである。中でも『コドモノクニ』のレベルは高く当時の子ども文化の牽引車であっただろう。2024/11/12
保山ひャン
3
明治末に日本に導入された西洋近代的こども観が花開いた1920〜30年代の子供向けの雑誌、絵本を特集。第1章は動物園、急流すべり、文化人形、デパート、関東大震災など。第2章は、赤い鳥、金の船などに発表された童謡、ピノチヨ、青い鳥など。第3章は童画。第4章はコドモエホンブンコ、日本児童文庫、小学生全集など。第5章は子供之友、コドモノクニ、コドモアサヒ、キンダーブックなどの雑誌。夢と憧れとハイカラが詰まった世界は、今でも魅力的!2017/08/22
gojimoto
2
子供向けの絵本にも流行はしっかりとあるわけで、レトロモダン好きな人向けの一冊です。2016/06/12
katha-anmila
2
大正時代に活躍した童話作家さんたちのイラストやたくさんの情報が記載されています。なんどページをめくってもニコニコ顔になります。と同時にあの時代にここまでカラフルでバイタリティーある力強いメッセージをイラストで訴えられる彼らに時代の中の男を感じられました。今も新鮮で、この時代にもいて欲しい作家さんたちです。2013/07/20
keisukeoosato
0
モダンだなあ。2009/10/08
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- HIYOKOI T05