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内容説明
モボ・モガが銀ブラを楽しんだ大正末期から昭和初期―まったく新しいライフスタイル、モダンな住宅が誕生した。赤瓦の屋根・白い壁、ナオミとジョージがあこがれ、暮らした「文化住宅」である。
目次
第1章 都市と郊外とモボとモガ(銀座の街並み;勧工場の出現と“銀ブラ”;都市交通網の発達;郊外の発見と郊外文化;都市文化と銀座;モボ・モガの出現)
第2章 大正・昭和住まいの風景(「文化住宅」の誕生;山の手から広がる「文化住宅」;都市型住宅の嚆矢同潤会アパート)
著者等紹介
内田青蔵[ウチダセイゾウ]
1953年、秋田県生まれ。1975年、神奈川大学工学部建築学科卒業。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程満期退学。1994年、日本建築学会奨励賞(論文)受賞。工学博士。専門は、日本近代住宅史。現在、文化女子大学造形学部住環境学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tera。
26
大正末期から昭和初期の東京の建築物や生活様式が紹介された一冊。銀座の町並みや同潤会・青山アパートなどが掲載されていて、白い壁に煉瓦屋根のお洒落な文化住宅などと共に何度見ても飽きない。巻末にある「文化住宅と一緒に『ハイカラな父親・威厳を持つ父親』も消滅」という記述が、なんとなく笑えた。でも「文化住宅」っていう表現が今ひとつお洒落じゃない気がするのは、私が関西人だからなのかな。2014/09/19
Tadashi_N
14
欧風住宅がモダンの理由の一つ。2023/03/22
りんか
2
モダン都市に欠かせないのが銀座のような洒落た繁華街にお洒落な男女、新しく便利な家と家電に健康的で快適なライフスタイル、と考えると現代もあまり変わっていないような気もする。「文化住宅」の実例が写真や間取り図と共に多数紹介されているのが良かった。この本の舞台はおよそ百年前、現在の都市生活は百年後どう評されているのだろうか。2022/01/14