内容説明
ヴィクトリアンたちは日々何を食べ、何を身につけどんなものに囲まれて暮らしていたのか。英国ヴィクトリア朝という大量消費の時代を彩った「もの」のプロフィール。
目次
アイロン
アクアリウム
アニリン染料
阿片チンキ
アルバート
アンチ・マカッサル
ウォーディアン・ケース
ウスター・ソース
エジプシャン・ホール
オイル・ランプ〔ほか〕
著者等紹介
谷田博幸[タニタヒロユキ]
1954年、富山県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、滋賀大学教授(西洋近代美術史)
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感想・レビュー
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メグ
13
19世紀に生活水準を向上させたイギリスの中流階級の人々がどのように生活していたかが、当時発明されたり流行したものを通してよく分かる事典です。黒執事に出てきたクリスタルパレスの規模の大きさや埋葬されたセバスチャンがベルを鳴らして生還した安全柩が流行したことや、食品の偽装が当たり前だったり、当時の常識が現代の常識と通じるものだったり全くの正反対だったりとかなり興味深かったです。また図や写真も多くて軽く眺めるのにも向いていると思います。2013/09/13
giraffer SACHIヽ(*^^*)ノ少しずつですが毎日読んでます!
8
モノや場所、制度などが あ~お順に並んで写真・図版入りで説明してある本。これを私は 夏ごろから1週間に2~3日:1~2項目ずつ読んでいました・・・生活のいろいろなことを知ることができて楽しかったです。 2014/11/30
きりぱい
8
ヴィクトリア朝時代の小説をよりくわしく知るための参考に。あまり表立って語られないトイレ事情や、フェイトン、カーリクル、辻馬車など、度々登場してその階級差などが描かれている区別のややこしい馬車の話など、服装や暮らしの品々まで、写真、絵とともにまつわるエピソードがなかなか興味深い。2009/03/15
viola
7
ヴィクトリア朝の小物や服飾などが写真などと共に載っています。非常に分かりやすい♪ エリザベス朝も出してよ、と強く思うのですが・・・。2010/03/27
ぷてらん
6
こんなのが欲しかった!ヴィクトリア朝の道具や衣服、店などが写真やイラストをふんだんに使って解説しています。石鹸の広告戦略やら貸本屋の興隆やらを書いてくれてる本ってなかなかないと思います。王族が使い始めてから一気に広まったものが多いのはさすがイギリス。トイレの項目で思ったけれどやはり肥料にする発想はなかったのか。様々なものの流行り廃りをみてると、イギリス人も結構新し物好きなのかな。2017/04/15