ヒップホップ・モンゴリア―韻がつむぐ人類学

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ヒップホップ・モンゴリア―韻がつむぐ人類学

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  • サイズ 46判/ページ数 421p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791773510
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0039

出版社内容情報

「周縁」に響く怒りの韻(ライム)。知られざるモンゴルのリアル。
青空と草原の遊牧民の国――それは理想化されたモンゴル像に過ぎない。都市化と開発が進み、そしてヒップホップ、ラップが深く浸透した「ヒップホップ・モンゴリア」でもある。ラップの盛況ぶりからは、口承文芸・伝統宗教との接点、社会主義による近代化によって生じたねじれ、民主化以降の西側へのコンプレックスとナショナリズム、ゲットーから放たれる格差への怒りが見えてくる。新自由主義に翻弄され「周縁」に置かれた国家のリアルをすくい取り、叫びを韻に込めるラッパーたちの息遣いを伝える異色の人類学ドキュメント。

目次

第1章 創世記―ポスト社会主義という混沌
第2章 群像―第一世代ラッパーたちの葛藤
第3章 伝統―口承文芸からヒップホップへ
第4章 憑依―ヒップホップからシャーマニズムへ
第5章 憤激―ゲットーに響く声
第6章 変成―今を生きる女性ラッパーたち
第7章 越境―ヒップホップが生んだ声の共同体

著者等紹介

島村一平[シマムライッペイ]
1969年愛媛県生まれ。国立民族学博物館准教授。文化人類学・モンゴル地域研究専攻。博士(文学)。早稲田大学法学部卒業後、テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専攻)。総合研究大学院大学博士後期課程単位取得退学。滋賀県立大学准教授を経て2020年春より現職。2013年度日本学術振興会賞、地域研究コンソーシアム賞、2014年度大同生命地域研究奨励賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Hiroki Nishizumi

2
本当にヒップホップのストーリーだった2021/10/10

mai_JJ

0
国立民族博物館で開催されていたモンゴルの写真展で本書が紹介されていて、気になり手に取った。モンゴルの歴史、言語学と現代のヒップホップの関係性について詳述されていて、社会主義とシャーマニズムとヒップホップってそうやって繋がるんだ…と興味深く読んだ。ヒップホップにもモンゴルの文化にも通じていなかったけれど、少しだけモンゴルという国を近くに感じられるようになった気がする。2022/06/24

文狸

0
めちゃくちゃ面白かった! そもそも目に触れる機会すらなかったモンゴルのヒップホップ事情について、その歴史から一冊で詳しくなれる。「モンゴルには文化がない」というコンプレックスから、「発展」=「西洋化」への欲望と、外来の文化を飼い慣らしたい=「モンゴル化」の駆け引きのさなかにある状況を、ヒップホップシーンが象徴的に表している。シャーマニズムの身体技法としての「韻」を、ヒップホップのミュージシャンが「フリースタイル」と呼ぶ即興で韻を踏みながら歌詞を生み出していく手法と重ねて論じる部分も面白かった。2021/06/20

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