出版社内容情報
鎌倉時代とはいったいどんな時代か。初の武家政権の歩みを、図やイラストを使ってわかりやすく、同時代の世界情勢も含めていねいに。
内容説明
平氏を打倒し、「鎌倉殿」の世へ。そして、激動の北条氏の時代へ―140年以上の朝廷(公家)と幕府(武家)の二元権力の実態とは?コラム“そのころ、世界では?”で世界史もグッとつかめる!
目次
第1章 武士の成長(存在感を増す武士―平将門と藤原純友;源平の台頭―前九年の役と後三年の役 ほか)
第2章 鎌倉幕府の誕生(武士の棟梁は誰だ?―源平合戦;盛者必衰の理―平氏の滅亡 ほか)
第3章 動乱の鎌倉幕府(繰り返される内紛―十三人の合議制;源氏将軍断絶―源実朝の暗殺 ほか)
第4章 鎌倉の文化と社会(武芸を極めるのが道理―武士の生活;飢饉との戦い―鎌倉の農業 ほか)
第5章 鎌倉幕府の滅亡(本当の危機は勝った後―モンゴル襲来の爪痕;改革派執権の挑戦と挫折―北条貞時の政治 ほか)
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年、東京都生まれ。東京学芸大学名誉教授。NHK大河ドラマ『新選組!』『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』『花燃ゆ』『西郷どん』等の時代考証を担当。2009年、時代考証学会を設立、同会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
59
泰時、偉大だったんだな、トキューサも頑張ったんだな、と、いまだ大河ドラマを引きずっているので、俳優の顔が出てくる、で、すんなり頭に入る。今読むべき鎌倉時代。 世界史の中でとらえる、ということで、その時世界は、と数ページおきに出てくる。唐突感は否めないが結構好き。 読み易い2023/04/10
鯖
20
承平天慶の乱から鎌倉幕府滅亡までを追った本。幕府滅亡に関しては蒙古襲来以降、西国まで広げた全国的な支配地域となったが、幕府の組織制度がその変化についていけなかったことが理由としている。安達泰盛の改革、結局一年しか続かなかったんだなあ…。あれ、どうなるかもうちょっと見てみたかったなとは思う。212p、巨福呂坂で討ち死にした幕府方の大将は赤崎守時じゃなくて、赤橋守時なので誤植なおしてほしい。尊氏の義兄にして執権様やぞ。2022/04/17
多津子
17
鎌倉幕府の成り立ちから滅亡まで。農業の進化や文化芸術、新しく生まれた仏教まで紹介されていたので、当時の人々の暮らしをより想像しやすくなった。世界史はおまけ程度だが、元寇のあった時代でもあり、当時の日本がどのような社会だったのかがつかみやすくなった。2022/03/19
洋
16
大河ドラマにハマっちゃってるんですよ。2022/07/18
kanki
16
時代考証学会会長。「終盤はヒーロー不在で拍子抜けする結末、三国志に似ている」との評価に納得。2022/03/10
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