世界100物語〈7〉アメリカの視線

世界100物語〈7〉アメリカの視線

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309708775
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0397

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

94
この「アメリカの視線」の中には10の短編が収められています。すべて未読でした。ヘミングウェイの「殺し屋」もそんなにハードボイルドではない感じで会話で楽しませてくれます。ステラ・ベンソン「無人島に生きる」、オールダス・ハックスレー「昼食と尼僧の話」フィッツジェラルド「金持の青年」が私には結構楽しめました。2018/07/26

藤月はな(灯れ松明の火)

83
「オーファント・アニー」にのめり込みました。読んでいる間、男性の甘い言葉や見込みの甘さに冷ややかで応じ、家族を支えながらも自立の為に努力し、自分の人生を掴んでいくアニーの姿に共感したり、頷いたりし放し。そして「金持の青年」にも感じ入る。先に関係を切ったのはアンスンの方だった。しかし、自分の階級の秩序を守ろうとする中でその堕落を知り、失望し、再び、ポーラを求めるが・・・。ポーラは彼にとって「純粋」の象徴だったのだろう。ポーラとの再会での男女の温度差が絶妙。また、アンスンの負け惜しみが後の苦さを際立たせている2019/03/03

Nobuko Hashimoto

21
フランツ・ヴェルフェル「悲しみの家」のみ読了。プラハにある高級娼館の主人が亡くなって喪に服するという話。当時の娼館は<喜びの家>と呼ばれており、優雅で享楽的な社交場が、一夜にして<悲しみの家>になった様子を、大戦、解体へと向かうハプスブルク帝国に重ねて描く。19c末~20c初頭のハプスブルク帝国の都市における娼婦や娼家の様子を調べているのだが、研究書ではピンとこない雰囲気を知るのに文学は助けになる。詳細はブログに。https://chekosan.exblog.jp/30504495/  2021/04/27

春ドーナツ

16
D・パーカーの「大柄なブロンド美人」全体を覆う空しさは妙に現代的だ(1920年代の話)。「二人は何か不運なこと、何か楽しいほど不快なことについての彼らのニュースを人に知らせてさっと評判になる時間を待ちのぞんだ」(234頁)ニュースにならない憂鬱な毎日。彼女と一緒に欠伸が止まらない。未読作家リスト:ブルンク、マンスフィールド、フランツ・ヴェルフェル、ルース・サロー、ステラ・ベンソン、ドロシー!、ウィンズロー(女性)、オールダス・ハックスレー HとFの短篇群の中で編者はなぜ「あれ」と「これ」を選んだのだろう?2018/11/05

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