出版社内容情報
二千五百年の時を超え、『論語』が高橋源一郎訳で甦る! さあ、『一億三千万人のための『論語』教室』、開講です!!
内容説明
悩んでないで、孔子センセイに聞いてみよう!『論語』はこんなに新しくて面白い!あらゆる「問い」に答えてくれる、タカハシさんの完全訳『論語』。
目次
学而
為政
八〓(いつ)
里仁
公冶長
雍也
述而
泰伯
子罕
郷党
折り返し地点で
先進
顔淵
子路
憲問
衛霊公
季氏
陽貨
微子
子張
堯曰
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞長編小説賞を受賞しデビュー。2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、2012年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずー
87
孔子の論語を分かりやすく翻訳、解説している。ページ数が多く読了に時間が掛かったが良い勉強になった。作者は20年かけて翻訳を完成させたとのこと。気の滅入る作業であったと思うと感謝しかない。仁、礼、徳、君子が重要なワードとなっている。勉強、謙虚、優しさ、正義が大切であると教わった。分かっていてもなかなか出来ないものであるが実践していこうと思う。原文に重複する内容がいくつか出てくる。それを突っ込む作者が面白い。2020/10/27
佐島楓
72
読み終わると、孔子先生をなぜか身近な人として認識していることに気づく。理想を追い求め、弟子に厳しく振舞いながらも、人間的なところが多分にあって、ちょっとおっちょこちょい。そんな先生だから、弟子たちも言葉を残そうと思ったのだろう。まったく人間は進歩していないということにも気づかされる。こんなことはなかなかないかも。面白い読書体験だった。2019/11/29
おせきはん
35
高橋源一郎氏が20年かけて『論語』を翻訳したものです。考えること、行動すること、信頼を得ることの大切さなど『論語』のエッセンスを再確認できましたが、かなり意訳されているので、既に出版されている他の訳者の『論語』とあわせて読むと、『論語』を一層理解できると思いました。2020/03/10
がらくたどん
30
文字情報として現代に残された「論語」が孔子先生の話を聞いた弟子たちが「ここ、大事だ!」とノートに書いたキーセンテンスだとしたら、孔子先生の講義の再現はこのくらいの肉付けが必要でしょうよね~と終始感心しながら楽しく読んだ。孔子センセイが目の前で語りかけてくれるようで、「論語」という有名だけれど自力でひも解くには難儀な考え方の指南書が身近に感じられる力作。たまに高橋センセイの持論が顔を出すが、きっと孔子先生の教室でも自分事とすることが奨励されたと思うから自分は自分の生活に落とし込んで考えてみたい。2021/01/19
ばんだねいっぺい
28
漢文で読むのと、筆者の翻訳で読むのでは、響きが相当に違うことに驚いた。分かりやすいんだけど、何かがするりと抜け落ちるような気がした。孔子先生の考えは時代を超えて、実践できるものだと確信した。2022/01/31