出版社内容情報
うま味を追求する独特の食文化「和食」が、日本固有の麹菌オリゼによって発展する過程を描く、悠久の食文化探究ミステリー。
【著者紹介】
1950年神奈川県生まれ。東京大学名誉教授。東京大学農学部を卒業後、国税庁醸造試験所の研究員となる。仙台国税局鑑定官室鑑定官を経て、東京大学農学生命科学研究科教授に。受賞歴多数の麹菌研究第一人者。
内容説明
世界に類を見ない独特の食文化「和食」―素材を活かし、うま味を追求するそのスタイルは、いつ生まれ、どのように発達してきたのか?サイエンスの立場からこの謎に取り組んだとき、見えてきたのは偶然ではなく、必然の積み重ねだった。日本酒の進化に後押しされ、生み出された国菌が、現在の和食を形作ってゆく過程をいきいきと描く!
目次
第1章 なぜ日本人はうま味を求めるのか(原始日本人の食生活;農耕の始まりはいつ? ほか)
第2章 美酒の追求が和食を高める(偶然から生まれた麹菌の活躍―保存食;そもそも「うま味」って何だろう? ほか)
第3章 種麹屋と国産麹菌オリゼの誕生(見える麹菌と見えない酵母;不安定な麹菌による酒造り ほか)
第4章 オリゼがつむぐ調味料と和食(醤油&味噌の共通の祖先「醤」;醤はどこで生まれたのか ほか)
終章 うま味が広げる和食の世界(千二百年ぶりの肉食再開宣言;普及する西洋料理 ほか)
著者等紹介
北本勝ひこ[キタモトカツヒコ]
1950年、神奈川県生まれ。東京大学農学部を卒業後、国税庁醸造試験所の研究員となる。福岡国税局および仙台国税局で鑑定官、醸造試験所主任研究員を経て、1996年より東京大学農学生命科学研究科教授。現在、東京大学名誉教授、日本薬科大学特任教授。日本農芸化学会功績賞をはじめ、数多くの賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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