日経プレミアシリーズ<br> お殿様の人事異動

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日経プレミアシリーズ
お殿様の人事異動

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  • サイズ B40判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532264208
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1221

出版社内容情報

いつも辞令は突然! 時間も金もない!
大名たちは幕府(将軍)の命ずる「人事」という難関を、あの手この手でクリアした。

 江戸時代は、お国替えという名の大名の異動が繰り返された時代。御家騒動や刃傷沙汰、世継断絶から、職務の怠慢、色恋沙汰に酒席の狼藉に至るまで、その理由は多岐にわたる。大名や家臣たちはその都度、多大な苦労を強いられ、特に転封では長距離の移動、費用など、負担もただならぬものがあった。大名は幕府(将軍)からの異動命令を拒むことは許されず、いつ命令が出るのか、国替えを噂される藩の江戸詰め藩士は、必死で情報の収集に努めていた。国替えは突然に命じられることが大半であり、当事者の大名や家臣は大混乱に陥るが、幕府からすると人事権を行使することで自己の求心力を高められる効果があった。

 転封だけではない。大老や老中、奉行など幕閣の要職を誰が占めるのかも大名にとっては重大問題。将軍の人事権が威力を発揮するのは花形の要職だが、その裏では嫉妬と誤算が渦巻いていた。将軍家斉の信任を得ていた老中松平定信は辞表を提出し続けることで権力基盤を強化したが、最後は辞表が命取りとなり失脚した。辣腕ぶりで江戸庶民に人気が高かった火盗改長谷川平蔵は、それゆえ上司や同僚の嫉妬を浴び町奉行に就任できないまま終わったのだ。

 本書は、将軍が大名に行使した国替えという人事権、そして幕府要職者にまつわる人事異動の泣き笑いを通して、江戸時代を読み解く歴史読み物。権力の象徴としての人事とそれをめぐる悲喜こもごものドラマは、江戸期の政策や各地の国づくりを浮き彫りにすると共に、現代の企業社会にも通じるものがある。嫉妬、忖度、ごますり、足の引っ張り合い――お殿様たちの様々なエピソードは、身近にいる誰かを連想させてくれるかもしれない。

内容説明

お国替えという名の大名の異動が繰り返された江戸時代。御家騒動や世継断絶から、職務怠慢、色恋沙汰や酒席の狼藉まで、その理由は多岐にわたる。大名や家臣たちはその都度、多大な苦労を強いられ、費用負担などもただならぬものがあった。将軍が大名に行使した国替えという人事権、幕府要職者にまつわる人事異動の泣き笑いを通して読み解く歴史ノンフィクション。

目次

第1章 国替えのはじまり―秀吉・家康からの異動命令
第2章 国替え・人事異動の法則―幼君・情実・栄典・懲罰
第3章 国替えの手続き―指令塔となった江戸藩邸
第4章 国替えの悲喜劇―引っ越し費用に苦しむ
第5章 人事異動の悲喜劇―嫉妬と誤算
第6章 国替えを拒否したお殿様―幕府の威信が揺らぐ

著者等紹介

安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
歴史家。文学博士(早稲田大学)。1965年千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。「JR東日本・大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

43
豊臣秀吉の時代に始まり、江戸時代に将軍が大名に行使した国替えという人事権。そして幕府要職者にまつわる人事異動の泣き笑いを通して江戸時代を読み解く一冊。御家騒動や刃傷沙汰、世継断絶、職務怠慢、色恋沙汰に酒席の狼藉といった様々な理由でお国替えという命が下り、その都度、長距離の移動、費用などの負担で多大な苦労を強いられた大名や家臣たち。福島から宮崎への転封はさすがに厳しいものを感じさせましたけど、江戸時代の著名人たちの人事を巡る悲喜こもごものエピソードにはいつの時代でも大変なんだなとしみじみとしてしまいました。2020/03/29

みこ

34
映画「引っ越し大名」は大名の国替えをコメディタッチで描いていたが、作中のドタバタは割と実情に近かったようだ。むしろ、映画内で描かれなかった転封ごにやってくる大名、あるいは転入先の大名との引き継ぎ業務の煩雑さを考えるとあれでもまだ大人なしかったのかもしれない。水野忠邦や大岡忠相の人事異動の話を真ん中に挟んで流れをぶった切っているので本としての後世にやや疑問だが中々楽しめた一冊である。2020/12/21

金吾

32
○大名の転封に莫大な値段がかかることが具体的な事例を見ることによりイメージアップ出来ました。また長谷川平蔵と松平定信の関係も面白かったです。2023/10/12

yyrn

31
戦国時代は純粋に戦略的な意味合いだったろうが、天下統一後は幕府の威光を知らしめる手段として、有力大名の力を削ぐためだったり懲罰だったり、また褒美にも使われた転封=国替え。サラリーマンの転勤でさえ家族で引っ越すとなれば大変なのに、ましてや何千人単位での異動などどれほど金がかかったか?武家ばかりではなく、年貢を納める農民も、藩に金を貸していた商人にとっても大変だったことを知る。飛ぶ鳥跡を汚す話多し。異動の基本は「三方領知替」だから、懲罰や栄転に関係なく流れ弾に当たったように異動させられた大名も数多くいたらしい2020/06/30

aloha0307

30
転封(国替え)は今で言う異動・転勤にあたる。これに一喜一憂したお殿様達(現代とまったく同じだね☺)を紹介&考察します。徳川家康・関東、上杉景勝・会津 の転封がやはり興味深い。転封できる=権力 なのだね。大政奉還後、徳川氏は駿河藩;僅か七十万石へ国替え。国替えを命じていた立場がまったく逆に翻った...そして4年後の廃藩置県で、国替え自体が消えてしまった(藩&大名は消滅したからね)。凄まじい歴史流転です...2020/10/25

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