内容説明
解放令はなぜつくられたか。前史と以後の反対一揆を含め、その背景に実証的に踏み込む。解放とは、弾圧の別名であったのか、近代の黎明神話を暴く。
目次
第1部 幕末の解放令(アンクル・トムの解放;弾左衛門の覚醒 ほか)
第2部 解放への道筋(公議所が発火点;皇国統一戸籍 ほか)
第3部 解放令の波紋(廃藩置県と解放令;地租と解放令 ほか)
第4部 さまざまな解放と弾圧(芸娼妓の解放;香具師・虚無僧・乞胸など ほか)
付章 髪結・三昧聖・夙・算所村などの解放
感想・レビュー
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takashi1982
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著者は作家のようだ。この時代を扱った著作が他にもあるようである。明治維新での四民平等が契機かと思いきや、幕末の動乱期に穢多頭の弾左衛門が賤民身分向上のために動き幕府も薩長との対抗からそれを認めていたのは興味深い。結局、明治に持ち越しになるが解放令は人権思想や近代的土地制度構想などが混淆した結果の産物だと分かる内容だ。渋染一揆なども触れて面白かった。2014/02/06
onepei
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ちょっと語り口が読みづらかった。 テーマは興味深かった。2011/07/30
U-Tchallenge
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「解放令」というのは、日本が近代化していく上での一つの契機だ、と理解していた。簡単に言うと、解放令についてポジティブな考えを抱いていた。しかし、そうではなかったかもしれないということを最近知った。ということで手に取ってみた一冊。解放令にまつわるあれこれを詳しく丁寧に述べられている。解放令と言うが、決して解放にはつながっていなかった、ということがわかった。政府の側から見ると解放だったのだとは思う。だけど、差別されていた人々や農民たちには、政府が思い描く解放は実感として得られなかったようだ。2021/01/03
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