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NOVAコレクション
星を創る者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309622224
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

最悪の危機を回避するのは、宇宙を拓く現場の者たち……待望の宇宙土木SFシリーズ、驚愕の書き下ろし最終編を加え、ついに完成。

【著者紹介】
1951年、兵庫県生まれ。大阪工業大学卒。ネパール在勤中の79年、デビュー。96年、『白き嶺の男』で新田次郎文学賞受賞。著書に《航空宇宙軍史》シリーズ、『日本沈没 第二部』(小松左京と共著)他多数。

内容説明

月の地下交通トンネル、火星の与圧ドーム、水星の射出軌条、木星の浮遊工場…太陽系の開発現場で前例のない事故が起こるとき、現場の技術者たちは知恵と勇気で立ち向かう。ハードSFファン待望の“宇宙土木”シリーズ、第1話「コペルニクス隧道」が発表されてから四半世紀を経て、大幅改稿とともに誰も想像しえなかった驚愕の書き下ろし最終話を得て、ついにその壮大な物語が全貌を現す。

著者等紹介

谷甲州[タニコウシュウ]
1951年、兵庫県生まれ。大阪工業大学土木工学科卒業。建設会社に勤務後、青年海外協力隊員としてネパール在勤中の79年、『奇想天外』誌にてデビュー。ハードSFの旗手として名を馳せる。87年、“航空宇宙軍史”シリーズ(ハヤカワ文庫JA)の「火星鉄道一九」で星雲賞日本短編部門、94年、同シリーズ『終わりなき索敵』で同賞日本長編部門、2007年、『日本沈没 第二部』(小松左京と共著、小学館文庫)で同賞同部門を受賞。96年、『白き嶺の男』(集英社文庫)で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

47
宇宙土木ものだという。太陽系惑星の開発に着手した頃、月や火星や水星でプラントを施工する建築会社の土木技術者の短編が続く。各惑星特有の環境に適応する必要はあり未開拓地の先端の仕事ではあるが、現在と変わらない重機を使った"現場"での"生身"の格闘である。谷さんの山岳小説のリアルな"山"と、"登山家"の目の前の山を克服する精神が、そのまま"土木技術者"と"惑星"に置き換えられた。地に足がついた細部で読ませる"技術者"の生き方。とにかく目の前の困難を一つ一つ乗り越えるのだ。こういうの好き。しかし驚きは最終章に。 2015/07/25

はるを

46
🌟🌟🌟🌟☆。エクストリームスーパーハード土木建築SF短編集。未来の月〜土星、果ては太陽までを舞台にしてトラブルに抗いながら土木建築を行う職人気質の男達の物語。さすが土木工学科を卒業しただけあって一度読んだだけでは何を言っているのかさっぱり解らない。最終回の話がぶっ飛び過ぎて『え?そういうお話なの?』と思ってしまった。世界規模の話なハズなのに各話の主人公が全員、日本人、いや…もっと言っちゃうと主人公も物語を進める地の文も全員谷甲州。けれど、コレでいいのだ。何故ならそれが谷甲州だからだ。つづく。2023/07/13

亮人

30
宇宙ドカタたちが太陽系の各地で事故にあう話。月火水木金土日、と各太陽系の星で日本人技術者が巻き込まれる事故は、地味だが宇宙環境の苛酷さを淡々と描いており、読み応え充分。不屈の精神を称えたくなる。そして噂のオビの「衝撃の結末に瞠目せよ」な大ネタだが、この人間が卑小に感じてしまうくらいの宇宙の壮大なヴィジョンは素晴らしい。だが最近の某アンソロジーに、同じく谷甲州の似たネタの短篇を引っ張ってこられてたので、そのイメージと読後感がかぶって予期せぬマイナス効果があったことは否めない。タイミング的にチョット残念だ。2013/10/29

kochi

24
トンネル工事現場で発生した落盤事故。作業員に押し寄せるのは地下水ならぬ流体化した超微細のレゴリス… 地球外の過酷な環境で土木作業に従事する作業員を襲う危機は回避できるのか! 土木工学科出身、建築会社勤務、海外青年協力隊経験ありだからこそ成し得た土木SF! ^_^ 技術者がちょっとした異変を探るという著者いつもの出だしから、危機の顕在化を経て、解決策の示唆で終わる展開が続くと安心ていたら、予想外の展開に正直戸惑うも、面白いから好きだ^_^2018/07/19

あなほりふくろう

24
現場の最前線でトラブルと戦う技術者の気骨や気概を頼もしく思いながら、これは考証大変そうだと感心もしつつ一編一編を楽しんだのだが・・・ラストの展開には少々の戸惑いを覚えざるを得ない。どうみても後付け感が否めないし、これから物語が始まるのかみたいな大風呂敷の広げ方をこの土壇場でしてそこで投げっぱなすかのようなラストなら最初からしない方が良かったくらいに思えた。SFだから連作短編だからストーリーの一貫性をおろそかにしていいってもんじゃない、一編一編が秀逸だっただけに非常に勿体ないまとめになった気がした。2013/11/20

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