内容説明
「たんぽぽ娘」改訳決定版のほか、甘い男女の出会いを描いた変奏曲「河を下る旅」「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」「ジャンヌの弓」、宇宙クジラと交流する孤独な男「スターファインダー」、過去が保存された部屋の扉をあける「失われし時のかたみ」、遺作となった名品「荒寥の地より」など、本邦初訳の7編を含む全13編を収録。
著者等紹介
ヤング,ロバート・F.[ヤング,ロバートF.] [Young,Robert F.]
1915年、ニューヨーク州生まれ。53年、スタートリング・ストーリーズ誌にてデビュー。SF誌を中心にサタデー・イヴニング・ポスト誌他にも短編を寄稿。80年代には4作の長編が発表された。86年死去
伊藤典夫[イトウノリオ]
1942年、静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部中退。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
217
全13編のSF短編集。「たんぽぽ娘」は良かった。次いで「河を下る旅」も良かった。しかしながらその他は俺には理解しがたい作品群で、読んだんだけど意味がさっぱりわからない。そもそも用語がいちいちわかりづらく、今、いったい何が起こっているの?アンタは誰?おっかしーなー。俺ってこんなに読解力、低かったのかあ。で、何日も何日も寝落ちしながらようやく読み終えました。この様な私にはこの本をどうこう言うような事は出来っこありません。まあ、向いてなかった、って事かな!落ち込んでないで次、読みます。ありがとうございました。2024/02/24
ライマウ・フレツリー
141
“ロバート・フランクリン・ヤング”はハッピーエンドを信じてる(^^)!清々しいまでに胸を射ぬかれる短編集((*))2018/03/18
徒花
130
まあまあよかった。ボーイ・ミーツ・ガールもののsf短編集。表題作『たんぽぽ娘』は有名で、初めて読んでみたけれど、少女が出会って間もないおっさんに、なぜそんなに惹かれたのか、よくわからなかった。これは『夏への扉』のときも同じような感覚を覚えたけど。個人的には『主従関係』とか『ジャンヌの弓』あたりの、王道ラブロマンス(しかも最後はほっこりするハッピーエンド)がよかった。sf色は薄めだけれども。2022/05/20
七色一味
104
読破。表紙借りです(笑)名前だけは知っていましたが、作品を読んだことがなかった作家さん。☆ブラッドベリほど叙情的ではないけれど、どこか彼の作品に似た雰囲気が全編に漂っています。観念的な、オトナの「童話的出会い」な物語集、と言う感じです。2015/07/03
みかん🍊
103
表題は他の小説にもたびたび登場する作品で読んでみたかった、時を越え出会ったたんぽぽ娘「おとといは兎を見たわ。きのうは鹿。今日はあなた」タイムリープは今やお馴染みだがこの時代に描かれていたのに全く古くさくない解釈でロマンチックな作品、「河を下る旅」は日本では三途の川を超えると言うが海外でも死と川は密接な関係なんだなと思った。2018/01/20