亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ<br> わたしの香港―消滅の瀬戸際で

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亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ
わたしの香港―消滅の瀬戸際で

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750517919
  • NDC分類 936
  • Cコード C0095

出版社内容情報

〈デモでたたかう若者は何を守りたかったのか〉

絶望的な状況にあっても人々は、文学を読み、音楽を聴き、未来を思い描く。

迷いや葛藤を抱えて生きる人々、そして失われゆく都市の姿を内側から綴ったノンフィクション。



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都市から自由が消えていく様に ともに迷い、引き裂かれつつも、 そこで生きようとする人々の姿に迫っていく。

ミレニアル世代の著者が記録する 激動の一九九七年から二〇二〇年。



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それでも香港はそこに生きる人が愛さずにはいられない文化が息づく街である。

本土に?まれていく旧植民地の矛盾や葛藤、そして魅力を柔らかく繊細な感性で描く。

内容説明

家族との対立、高い家賃と狭い部屋、市民間の格差や分断…香港で生きることに苦悩する著者はやがてその街の文化の中に居場所を見出すが―都市から自由が消えていく様にともに迷い、引き裂かれつつも、そこで生きようとする人々の姿に迫っていく。ミレニアル世代の著者が記録する激動の一九九七年から二〇二〇年。

目次

二〇二一年、香港の地図
第1部(一九九七年;祭りとしきたり;パラレル・ワールド)
第2部(二〇〇三年;二十二人のルームメート;二〇一四年;五里霧中)
第3部(インターナショナル・スクール出身者;言語を裏切る者;工場へようこそ;煉獄の都市)

著者等紹介

カレン・チャン[カレンチャン]
1993年中国深〓に生まれ、香港で育つ。香港大学で法学とジャーナリズムを専攻。卒業後は、編集者・ジャーナリストとして活動する。香港のデモやカルチャーシーンを取材し、国内外に向けて執筆。「ニューヨーク・タイムズ」、「フォーリン・ポリシー」などに寄稿している。「ワシントン・ポスト」、「エコノミスト」で年間ベストブック(2022年)に選出されるなど、反響を呼んだ本書が、デビュー作となる

古屋美登里[フルヤミドリ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

77
読み友さんの感想に「面白いかと言われれば面白くない。読み進めるにはエネルギーがいる。」というユニークなものがありましたが、確かに面白くない。1993年生まれの著者の半生が’97年に中国に返還された香港の一国二制度の”破綻”に至る四半世紀の歴史と絡み合いながら語られる。「返還」は著者4歳の時のことで、彼女の半生はほぼ”中国の香港”の時代に生きていると言える。彼女は労働者階級の家庭に属しているにも拘らず、小学校はインターナショナルスクールという富裕層子弟が通う英語で教育を受ける学校に通った。→2024/07/10

踊る猫

32
この著者はきわめて聡明な人物と見た。そして、同時に(下衆な表現になるかもしれないが、それ相応の「生きづらさ」を抱えつつ)全力を込めて自らを開示することに挑む勇気をも備えた、恐るべき力を秘めた人であるとも。確かにここで語られる香港像をそのまま鵜呑みにしてはいけないだろう。あくまで著者というフィルターを通した香港であり、ゆえにフェアな立場から書かれたルポルタージュを期待すると火傷を負う。しかし、ここまで自らのよって立つ土地を愛憎を込めて語れるものだろうか。そう受け取ると、この「メモワール」が愛おしく思えてくる2024/03/15

踊る猫

30
「刺さる」1冊だと思った。ぼくはついつい香港を扱った作品の中に「メディアが流布した」「おなじみの」風景を見てしまう。洗練された先端をゆく都市にして、催涙ガスの匂いが漂う自由民主化の土地でもある、と。違う、とこの著者は冷や水を浴びせる。著者はカミングアウトするのに勇気を要しただろう自らの生きづらさにあふれた半生まで綴って、そうした既存の香港を描くジャーナリズムが見ようともしない「わたしの香港」を克明に描写する。それは世界的な風潮である英語帝国主義やオリエンタリズムをも指弾する域に達しこちらを冷徹にたたっ斬る2023/06/24

buuupuuu

19
1997年以来香港は曖昧な状態にあり、暮らしにくく、愛着も湧きにくい場所だったようだ。著者の個人的な体験が香港の社会の問題へと繋がっていく。インターナショナルスクールでの格差の経験。崩壊寸前の精神医療体制。狭く高い住居。工業ビルで密かに行われるライブ。香港を語る言葉は英語話者に独占されているが、香港では言語的アイデンティティがしばしば分断へと繋がる。著者自身が香港では曖昧な存在であり、著者は常に香港との距離を測りかねているようだ。『わたしの香港』は日本独自のタイトルだが、なかなかいいタイトルだと思う。2023/07/16

すくすく

14
本書は著者が生まれた1993年から返還を経て、香港国家安全維持法な施行された2020年まで自叙伝兼エッセイの長編。著者はジャーナリストであったが活動家ではない。それでも著者の暮らしと香港のさまざまなターニングポイントは切り離すことはできず、香港人のアイデンティティが徐々に芽生え、普通にデモに参加し、香港自治政府の弾圧の強まりから逮捕を恐れ慎重に暮らすところまで現地の様子を生々しく感じることができる。活動家の著書でないだけにリアル。ちょっと冗長。でもそれが生々しく伝わってくる理由でもある。2023/08/20

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