出版社内容情報
日本初の難手術「バチスタ手術」を成功、世界の第一線に立つ心臓外科医が見つめた医療と人々の姿、夢と現実、医学の可能性を綴る。
【著者紹介】
大阪医科大学卒業。須磨ハートクリニック院長、順天堂大学客員教授。世界初の胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス手術や日本初のバチスタ手術を成功させ、ドラマ「医龍」「チームバチスタの栄光」等の監修も務める。
目次
第1章 心臓は愛しい臓器(心臓って愛しい;心臓は体のエンジン ほか)
第2章 外科医はアスリート(外科医の祖先は床屋だった!?;外科医はアスリート ほか)
第3章 怖さとの闘い(「神に祈る」手;99%の成功率でも五〇人を亡くしている ほか)
第4章 救えなかった命(命を繋ぐ;バチスタ手術が必要とされた理由 ほか)
第5章 挑む心を育てよう(子どもたちに医療の現場を見せる―「原点」の発見;男の子が見た「命」 ほか)
著者等紹介
須磨久善[スマヒサヨシ]
1974年大阪医科大学卒業。虎の門病院、順天堂大学で研修し、三井記念病院心臓外科部長、カトリック大学心臓外科教授(ローマ在住)、葉山ハートセンター院長、心臓血管研究所スーパーバイザーを歴任し、現在は代官山で須磨ハートクリニック院長と順天堂大学客員教授を兼任。世界初の胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス手術や日本初のバチスタ手術を成功させた。日本心臓学会栄誉賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
66
みんなに話したい感染症のはなしの裏に紹介。図書館本。 内科と外科は同じ医者であっても出所は違うのですね。外科は床屋由来、内科は患者の話を聞く呪いし由来…。ただし内科vs外科の有名な内部抗争の話は全く触れられていなかったです。 そして外科医は知識だけでなく体力勝負なのだとか…。手術って大変だと思いますからね(生で見たことないうえにされたこともない)。後はコミュニケーション能力の重要性も書かれていました。伝える力と聞く力…。これは内科も外科も共通事項ですね。2023/08/11
とある内科医
22
医師として中高生へのメッセージを、という原稿依頼を受けており、図書館から。著者の考えと経験は素晴らしいけれども、自分としては背伸びせず等身大で書くつもり。2024/01/28
まめねこ
10
医者へのメッセージにも見える作品だが、医者を目指さない人にも大切なことが詰まった一冊だった。全く異なるフィールドで、外科医に比べたら雲泥の差もある平和な生活をしている私でも、人生への姿勢、生き方を学べた。どうやって高い挑戦へ挑み続けられるのか、どうやって困難を乗り越えるのか・・・が、具体的な考えと過程が書いてあるので、分かり易い。須磨先生が、人の命と真摯に向き合って、得た経験だからこそ、真っすぐに入ってきた。 2017/01/16
7petit
10
どのページを開いても心に響く言葉があり、著者である須磨医師の医療に対する真摯な姿勢、人となりに感銘を受けました。10代だけでなく、様々な年代の人に手に取ってもらいたいです。2014/06/16
Naoko
9
命を扱うって、ある意味究極の仕事だ。公開手術を見学した児童・生徒達は何を感じているんだろう。凄いことを日々していらっしゃる。2014/09/20