内容説明
ウヨクとサヨク。命がけで闘い、求めているのはどちらも平和な社会。なのに仲良くできないのはなぜ?両方の活動を経験した著者が、学校では教わらない右翼・左翼のテロ、革命の歴史や現状をとことんかみ砕く。現役活動家6人への取材も収録。中学生以上、大人まで。
目次
第1章 右翼と左翼と私(右翼と左翼の大きな違い;価値観を変えたオウム事件;ショックを受けた、テレビの中の悲惨な戦争;『ゴーマニズム宣言』との出会いから、右翼で活動を;居心地の悪い日本の右傾化;左翼になったの?と言われる理由;両方経験したから書けること)
第2章 右翼って何?(世界はこんなに矛盾しているのに、無力な自分が耐えられない;戦争で死んだ人たちへの想い;敵はアメリカと資本主義;当時の気分でアジってみます;パンクバンドで右翼活動;「玄洋社」からはじまる右翼の歴史;アメリカが好きか、嫌いか;17歳のテロリスト;新右翼、誕生の息吹;三島由紀夫、衝撃の切腹;空虚な時代の訪れ)
第3章 左翼って何?(小説の中の左翼;リアル左翼への大きすぎた幻想;元赤軍派議長と北朝鮮へ;自由民権運動からはじまる社会運動;全国で盛り上がる安保への反対;ベトナム戦争を機に広がる運動;激しくなる全共闘運動;めざすは世界同時革命。赤軍の登場;自傷行為という名の仲間殺し;世間を驚かせた企業爆破事件;迷走する左翼;若者たちによる新しい動き;生きづらさの中で)
第4章 両方の活動家に話を聞こう(右翼・木村三浩さん(一水会代表)
右翼・針谷大輔さん(統一戦線義勇軍議長)
古澤俊一さん
太田昌国さん(編集者・民族問題研究家)
足立正生さん(映画監督)
日野直近さん(仮名))
第5章 矛盾だらけの世の中で(正しいのはどっち?;やっぱり世界は矛盾に満ちている;知らないことの怖さ;声をあげる勇気を)
著者等紹介
雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。96年、右翼団体に入会。98年、愛国パンクバンド「維新赤誠塾」結成、ボーカルをつとめる。99年、その活動がドキュメンタリー映画「新しい神様」(監督・土屋豊)となり、話題を集める。00年、『生き地獄天国』(太田出版)を出版し、デビュー。現在は生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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