出版社内容情報
緊迫するウクライナ情勢の背景を歴史地図から読み解く! ソ連、ロシア革命、帝国の野望と、遡ると見える巨大国家の激動の全史。
【著者紹介】
ロンドン大学のスラヴ・東欧研究学院の講師を勤め、近年「ソ連における政治・社会とスターリン主義」のテーマでセミナーを主催し、1998年には同名の本を編集・発行した。
内容説明
崩壊前のソ連、革命、ロシア帝国の野望―さかのぼると見えてくる巨大国家の激動の歴史。
目次
1 ロシアの起源
2 タタールの襲来から動乱時代へ
3 モスクワ大公国からロシア帝国へ
4 19世紀のロシア
5 改革から革命へ
6 ロシア革命からソヴィエト連邦へ
7 戦争、平和、そして崩壊
著者等紹介
チャノン,ジョン[チャノン,ジョン] [Channon,John]
ロンドン大学スラヴ・東欧研究学院の上級講師(シニア・レクチュラー)としてロシア経済史を担当。ロシア・旧ソ連の農民・農業問題の専門家
ハドソン,ロバート[ハドソン,ロバート] [Hudson,Robert]
ダービー大学講師
外川継男[トガワツグオ]
1934年東京生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒。カリフォルニア大学、パリ大学に留学。北海道大学スラブ研究センター教授、ワルシャワ大学客員教授をへて、上智大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
19
原著はPenguinから95年に出たもの。これも99年に出たものの改版。ロシア史を概観できるというか、地図で見るということが非常に大事というのがよく分かる本。ロシアの起源は特にスラヴ民族とロシア、キエフ・ルーシやノヴゴロドからロシアへという流れは文章じゃわからねー!という世界なので、地図で見るというのがとても大事だと思う。また、カフカスや中央アジアの問題の源流も地図で見るとよく分かるというか。個人的には一部の地図にロシアを中心に南を上に描く地図があっても良かったと思う。でもとてもいい本だとおもう。2014/11/04
M.O.
11
ロシアの歴史は理解しづらくなかなか読み進められず。まず名前がどうも入ってこない... あまり理解深められず終了。また読むかどうか??2025/02/10
向う岸
9
英国のEU離脱やドナルド・トランプ支持の拡大といった民衆の「沸騰」は、開き過ぎた経済格差を是正するため、リセットするために沸き起こる、エスタブリッシュメントに対する革命なのではないかという仮説のもと、ロシア革命をお勉強する。まずはロシアの歴史を大掴みするために読んだ。地図で読むと欧州は地続きで領土の奪い合いの歴史であること、東からはモンゴル、南からはオスマントルコの侵略に晒されていたことが判る。2016/08/07
アトレーユ
8
グロスマン『スターリングラード』を読んでいるので、副読本的に当時の地図を眺めつつ。2025/02/24
早月
7
ふつうの世界地図でロシア史を追うのは大変なので。掲載地図は51枚。各章のはじめにその時代の概説があり、そのあと地図付きで改めての解説があるという構成です。基本的に叙述は簡潔、地図は詳細。まず河川が見やすいです。また地図上では矢印や色分けが駆使されており、領域や住民などの時間的変化がよく分かります。スラヴ人の移動、モスクワ大公国が台頭する過程、帝国の拡大や縮小、革命時の各地域の反乱状況、農業・工業地域の位置……など、地図で見たいものを見ることができました。参考資料として今後も手元に置いておきたいところ。2020/09/15
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