内容説明
司法という権威に寄りかかることなく、判決を言い渡したあとも被告と向き合いそっと寄り添っていく類まれな裁判官。その血のかよった「教えさとし」は私たち読者の心にまでジンと沁みてくる…。
目次
胸を張って生きていいんです。あなたは迷惑をかけたくないという思いが強すぎた。
世の中、それほど捨てたものではありません。もっと人を信用してみてください。
この裁判は、あなただけが裁かれているのではありません。
奥さんたちの期待に応えられなきゃ、君は男じゃないよ。
普通の生活をして、初めて救いがあります。来年の春に再出発してください。
もう、やったらあかんで。がんばりや。
娘さんを公園に連れていって、久しぶりに話をしてみては…
その感触を忘れなければ、きっと立ち直れますよ。更生できます。
息子さんの長所、いいところを3つ、言ってみてください。
現実と向き合うのが難しいと思います。しかし、できることは何か、考えてください。
今度は、あなたが捨てられるかもしれません。
あなたは彼女の世界で、たったひとりの母ちゃんなんだよ。
あなたを待っていてくれる人がいます。これからやり直してください。
あなたには、人一倍努力できる才能が備わっているはずです。
帰りの電車の中で、お父さんと話してごらんなさいよ。
個人的な心情としては、あなたを気の毒だと思わないわけではない…。しっかりやりなさい。
私もむかし、パチンコに熱中していたことが…。あなたも、自分の意思でやめるしかないんですよ。
昨日の晩、雪が降っていましたけど、石焼きいも屋のおじさんが屋台を引いてました…
「人生」という言葉を贈ってくれた人の気持ちに応えられているか…
なぜ、君たちの反省の弁が人の心に響かないのか、きっとわかってもらえるはずです。〔ほか〕
著者等紹介
長嶺超輝[ナガミネマサキ]
フリーランスライター、出版コンサルタント。1975年、長崎生まれ。九州大学法学部卒。大学時代の恩師に勧められて弁護士を目指すも、司法試験に7年連続で不合格を喫し、断念して上京。30万部超のベストセラーとなった『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)の刊行をきっかけに、テレビ番組出演や新聞記事掲載、雑誌連載、Web連載などで法律や裁判の魅力をわかりやすく解説するかたわら、著書の執筆・出版に注力し、本書が14作目となる。その一方で、本を書きたいと望む全国の方々を、出版社の編集者とつなげる出版支援活動も精力的に展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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