内容説明
日本人は、古代の「白村江の戦い」から「太平洋戦争」まで、いくつもの戦争を経験してきた。これらは、いかに引き起こされ、日本人は何を求め、どう行動したのか。その一つ一つを検証し、「日本人にとって戦争とは何か」を浮き彫りにする。
目次
日本人は「戦争」をどう考え、いかに行動してきたか…
朝鮮半島の紛争に介入した大和朝廷―はじめての対外戦争「白村江の戦い」の背景とは
大陸との断絶を選択した貴族政権―600年も平和な時代がつづいた秘密
海外からの侵攻、「元寇」と鎌倉幕府―蒙古襲来の対応に見る、日本人の特異性とは
大航海時代に登場した信長と秀吉の野望―秀吉の「朝鮮出兵」は、なぜ決行されたのか
キリシタンの脅威と江戸幕府の海禁策―日本にとって「鎖国」とは何だったのか
攘夷論から帝国主義への転換―明治維新直後に「征韓論」がわき起こった理由とは
アジアでの覇権を目論んだ日清・日露戦争―指導者たちは、日本の拡大をどうデザインしたか
第一次世界大戦とシベリア出兵―なぜ、大正期に欧米との対立が先鋭化したのか
満州事変から太平洋戦争、そして敗戦へ―無謀な開戦に至った原因をさかのぼれば…
アメリカの同盟国としての日本―激変する世界情勢の中での選択肢とは
戦後、日本人の「戦争観」はいかに変わったか…
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。現在、明治学院大学教授。専攻は、日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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儚俣
綏恋