内容説明
芸術は、目的意識として必要なのではなく、すべてがそこから芽を出していく土壌として、どの人間にも必要なものなのである。シュタイナー学校の特徴を一言でいうならば、あらゆる教育の源泉としての芸術重視ということになる。―自らの長女を通してふれた教育理念の実践を克明に報告するとともに、文庫版あとがきでは、日本のシュタイナー教育の現状にも言及。
目次
出会い
ライヤーでの出発
「音楽」のない時間割
子どもの魂に不可欠なもの
「客観」の世界へ
オイリュトミー
ある卒業生の思い出
音楽の先生になる条件
ほんとうの感情教育―六年生とモーツァルト
「芸術」から「人間」へ―七年生とシューベルト、八年生とベートーヴェン〔ほか〕