内容説明
中華民国政府の優待措置により命脈を保っていた清朝皇室は、一九二四年、馮玉祥のクーデターによって紫禁城を追われた。自らの意志に反して歴史の激流に呑み込まれる結果となった若き〈宦官〉孫耀庭は、近代化という変革の大波の中に〈宦官〉である自己の身体をあずけ、翻弄される。清朝末期から文化大革命までを生き抜いた“最後の宦官”が見た、もう一つの中国近現代史後編。
目次
町の中へ
江湖人
再挑戦
呉老公
満州国
白雲観
立馬関帝廟
新しい時代
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