内容説明
フリードリヒ・S・クラウスは20世紀初めに活躍した民俗学者。スラブ民俗学を研究した後、関心を日本へ向ける。シーボルトをはじめとする欧米人の日本報告を読み、『古事記』など当時、ヨーロッパで手に入る日本文献を読み、論文『信仰、慣習、風習および慣習法からみた日本人の性生活』を書く。1907年、明治40年のことだ。日本に来ることなく、日本のワイセツを見事に分析している。
目次
植物崇拝と性器崇拝
性器崇拝
動物崇拝
女性美
婦人の地位
まじない
月経
結婚
売春
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomochum
1
スラブ民俗学者、フリードリヒ・S・クラウスの著作より編訳。明治40年に文献研究のみで書かれた日本人の性生活、という視点が面白い。当然内容は、一度でも足を運んでればこうは書かなかっただろうという諸々の誤りが目につくが、その誤りの方向性が面白い。なるほどこういう風に「日本」を捉えてたか、という。ただ、編と訳がイマイチなんじゃないか。注釈、参考文献がないし、引用も「これほんまか?」って感じで…原著読みたいな。図版、興味深い。が本文に対応してれば良かったなぁ。2014/03/28
ashigaru99
1
図版が充実してるのが良い。内容はスラブ民俗学者のクラウス1907年に文献資料のみをもとに日本の性生活を書いたもの。誤りや独断があるみたい。月経に関して書いてある章が面白いと思った。昔は薄い紙をまるめて入れていたんだとか。なるへそなるへそである。2011/03/26
澤水月
0
940123
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- 和書
- 11/22/63 〈上〉