PHPハンドブック<br> 黒澤明「生きる」言葉

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黒澤明「生きる」言葉

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  • サイズ B40判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569659466
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0295

出版社内容情報

世界に誇る日本の巨匠:黒澤明の肉声が甦る!

人間が好きで、みんなの幸せを願い、映画を撮り続けた巨匠・クロサワの珠玉の言葉100。

「黒澤明」というと、怒鳴ってばかりの傲慢な強い男というイメージがあるかも知れませんが、悩み苦しみ傷付きながらも、転んでは起き転んでは起き、それでも素直で純真で茶目っ気たっぷりに八十八年の齢を生き抜いた一人の人間に他なりません。

▼映画を少しでも良いものにしようと夢中になり過ぎて、暴言や毒舌も多い人でしたが、駄々コネの子どもが欲しいものを手に入れたいのと同じで、真っ直ぐなだけの無垢な人でもあったのです……。

▼――日本映画の巨匠・天皇とまで呼ばれた父を持ち、さらに活躍の場を同じ映画という世界に置く著者は、天才クロサワの人間的魅力の一番のファンであり、理解者として、黒澤明の言葉を読み解きます。

▼元気になりたい時、自信を取り戻したい時、夢を追う時……「100の至言」は励ましをくれます。本物の男が語る言葉は、読み手のこころを映す鏡となり、元気をくれる特効薬です。

●元気になりたい時 
●自信を取り戻したい時 
●夢を追う時 
●人生の目的をさがす時 
●仕事に悩む時 
●人間関係に悩む時 
●一歩を踏み出そうとする時 
●幸せを願う時 
●黒澤明の年譜 

内容説明

「生きているのは、辛いとか何だとか言うけれど、楽しいもんだ」「みんな本当に好きなことを見つけてください」「創造の源は記憶である」元気になりたい時、自信を取り戻したい時、夢を追う時…、「黒澤明の至言」があなたを励ましてくれる。人間が好きで、みんな幸せになって欲しいとの思いで映画を撮り続けた巨匠・クロサワを、側で支えた愛娘がつづる珠玉の言葉100。

目次

元気になりたい時
自信を取り戻したい時
夢を追う時
人生の目的をさがす時
仕事に悩む時
人間関係に悩む時
一歩を踏み出そうとする時
幸せを願う時

著者等紹介

黒澤和子[クロサワカズコ]
1954年、黒澤明の長女として東京に生まれる。成城学園高校中退、スタイリストを目指しサン・デザイン研究所に入学、同校卒業。スタイリストの仕事をしながら、ファッション・デザイナーの勉強の一環として、伊東衣服研究所デザイン科で学ぶ。仏クチュリエール専門学校入学のため留学準備に入るも、直前に結婚が決まり断念。インダストリアル・デザイナーの夫に伴いイタリアへ。出産後、ファッション関係の仕事に従事。その後離婚を経て、(株)黒澤プロダクションにて父の秘書的仕事をする。1998年、父の進言で、映画界に入る。参加映画作品は、『夢』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』(以上、監督:黒澤明)、『雨あがる』『阿弥陀堂だより』『博士の愛した数式』(以上、監督:小泉堯史)、『海は見ていた』(監督:熊井啓)、『座頭市』(監督:北野武)、『たそがれ清兵衛』『隠し剣鬼の爪』『武士の一分』(以上、監督:山田洋次)、『花よりもなほ』(監督:是枝裕和)のほか、2007年公開予定の『どろろ』(監督:塩田明彦)、『SILK/シルク』(監督:フランソワ・ジラール)、『怪談』(監督:中田秀夫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

5
著者は明氏の娘さんで、亡き父を偲んでいる。「勉強することなんて、どこにでも転がっている」(22ページ)。この感性は凡人にはないよな。凡人には気づかないことを気づいてそれを表舞台に引き出すのが映画監督なんだから。「本を読んで損することはない」(24ページ)。だから大量に借りて斜め読みしても自由なんだよな。「日本が誇れるものは文化だ」(98ページ)。文化もいろいろだが、映画も大事な文化だ。「学問ばかり詰め込んでいると、少し怖い気がする」(174ページ)。確かに、追い込みすぎて神経衰弱になってしまいかねないな。2013/02/10

踊る猫

4
黒澤明の作品はついこないだ『夢』を観ただけなのだけれど、あの映画が面白かったのでこういった書物にも手を伸ばしてみたのだった。それだけ私と縁遠い人間だったので、「天皇」「巨匠」と褒められ(疎まれ?)のさばっていた人物というイメージがあったのだけれど、そんな権威を笠に着ることほど黒澤が嫌がっていたことは本書を読めば良く分かる。短気でそのくせ心配性、繊細でありなおかつ子どものような感受性/好奇心を備えていた人……そういうイメージを受けたのだ。娘に当たる和子氏の視線はプライヴェートな黒澤の姿を的確に捉えて興味深い2016/11/15

うりぼう

3
黒沢本では、「天気待ち」の勝ち。2009/03/16

犬こ

2
黒澤明監督は、堅物で厳しいイメージかつ大御所だったから、あまり日本の若い映画監督は近寄れなかったみたいだけど、本当は日本の映画の事、語り合いたかったみたい。監督の素直な思い、考えが垣間見られる一冊。2013/05/11

おこま

1
★★★★☆ イメージとは違いとても人間的な、「普通の人」であったのだな、と思った。「ハングリーと言うけど、あまり腹が減っては何も出来ない」「映画は創るというより、生まれるというのが正確かもしれない」「映画のことは、まだよく分からない」「映画の現場は素晴らしい」という言葉が印象に残った。2012/06/04

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