出版社内容情報
クリスマスを舞台にした国内外の傑作ミステリーアンソロジー。ドイル、クリスティ、E・クイーンなど世界の名探偵を1冊に。全13篇
内容説明
クリスマスを舞台にした国内外のミステリー13篇を収めた傑作アンソロジー。ドイル、O.ヘンリー、チェスタートン、クリスティ、シムノン、E.クイーン、J.コリア、戸板康二、加田伶太郎、星新一、山川方夫、半村良、筒井康隆ら世界の名探偵、極上の推理を1冊で楽しめる最高のクリスマスプレゼント。
著者等紹介
新保博久[シンポヒロヒサ]
1953年、京都市生まれ。早稲田大学文学部在学中にワセダミステリクラブに在籍し、卒業後ミステリー評論家となる。師事する権田萬治氏との共同監修になる『日本ミステリー事典』で2001年に本格ミステリ大賞、推理小説研究家の山前譲氏との共編著『幻影の蔵 江戸川乱歩探偵小説蔵書目録』で2003年に日本推理作家協会賞受賞。書評や文庫解説のほか選考委員や創作講座の講師、TVの推理コントや漫画の原作など、多面的にミステリーに関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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marryparty1
28
クリスマスを舞台にした国内外のミステリー13篇を収めた傑作アンソロジー。前半は私でも知っている世界の名探偵達に出会えて贅沢な一時でした。後半は日本の有名な作家さん達で、ショートショートが中心。短いながらもウィットに富んでいて今の時代に読んでも面白いです。ホームズが好きなので一番最初のコナン•ドイル「青いガーネット」が一番好きでしたが、それぞれ個性が感じられて楽しめました。 2021/12/22
マツユキ
13
大晦日に読み終わりました。ホームズ、ミス・マープル、メグレ、クィーンと豪華ですが、ノンシリーズの方が気楽に読めて、今の気分でした。海外と日本半々ですが、日本も、星新一、半村良、筒井康隆と豪華で、ブラックな印象が強くて、にやり。読みたいと思っていた山川方夫も収録されていて、良いタイミングでした。2022/12/31
しばこ
12
クリスマス時期に起きたミステリー、といった感じの、それでもなかなかの登場人物が揃った短編集。クリスマスに甘いものばかりではなく、こういう味のものを楽しめるのも良い。2021/12/22
やんも
10
小説からでもわかる、キリスト教圏の欧米と日本でのクリスマスの違い。こと昭和はクリスマスとくれば銀座や新橋に繰り出すおじさんたちがバーやスナックなどで酔いどれるお祭りで、いまはなんとしてもパートナーを見つけて過ごさねばならないという強迫観念にかられる日。 だからというわけでもなかろうが、本書収録の日本作品のサンタは過酷な目に合わされる。聖母子や神をからかうほどつきあいもなく、いじられ役はサンタに振られるようだ。サンタが居なくても海外作にはクリスマスのイメージが色濃く出ているように思う。
ふるい
9
海外の収録作はドイル、クリスティなどの王道のミステリーだが、日本のはSF寄りの作品が多く、山川方夫の「メリイ・クリスマス」がロマンティックで良かった。まさにクリスマスの時期に楽しむにはぴったりのアンソロジー。2021/12/20