内容説明
ネロやメッサリナの悪徳と狂宴に象徴される帝政ローマの風俗、キリスト教やイスラム教の強い影響のもとに抑圧されて屈折した性意識、騎士道華やかなりし中世ヨーロッパやそれに続くルネサンス、バロックの各時代における女性観のほか、「大革命の勃発するまえ、愛をもてあそび、絶えず恋をしていた」ロココ時代の男たち女たちをめぐる性風俗を描いた名著。
目次
1 「悪徳の頂点」帝政時代のローマ
2 「悪霊の門」初期キリスト教とビザンティウム
3 「人間は弱い被造物である」ムハンマドとイスラム
4 「女性は生まれつき従属的地位にある」中世
5 「世界でもっとも飢えたけもの…」中世からネネサンスへ
6 「恋する人々にはどんなことでも許されている」宗教改革からロココへ
著者等紹介
フリッシャウアー,パウル[フリッシャウアー,パウル][Frischauer,Paul]
1898‐1977年。オーストリアの著名な文化史家。大学で歴史と国家学を専攻、一九三〇年代には、ウイーン、ベルリン、ロンドン、パリでジャーナリストとして活躍する。その文化史的な著書の多くは各国語に翻訳され、多くの読者を獲得している。その功績によりオーストリア連邦大統領から名誉学位を授与された
関楠生[セキクスオ]
1924年、静岡生まれ。東大独文科卒。独協大教授を経て、東大名誉教授
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感想・レビュー
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