内容説明
結婚はしない。でも、産みたい――。
結婚せずに出産する女性が増えている。統計では、母子家庭における未婚者の割合はこの5年間で3倍近くにも急上昇中だ。彼女たちの存在は、「セックス」「出産」「結婚」が三位一体となっていた時代の終わりを意味しているのだろうか? 著者は、結婚せずに子作りに協力してくれる人を求め、独自の「契約結婚」やゲイカップルとの人工授精を試みるなど、試行錯誤しながら念願の第一子を非婚出産。家族とは何か。結婚とは何か。現在、共同保育を実践中であるシングルマザーの著者が波乱万丈の半生を振り返りつつ、それらの問いについて綴ったエッセイ。
寺脇研氏(元文部官僚)、推薦。著者のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)放映。
目次
1.人生と家族に絶望
2.わたし、産みたい
3.新しい「かぞく」の形
わたしの積極的非婚出産Q&A
解説 永田夏来(家族社会学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
36
ふつうの非婚出産 シングルマザー、新しい「かぞく」を生きる。櫨畑敦子先生の著書。家族の形は人それぞれ。このような非婚出産 シングルマザー生活をしている人たち、櫨畑敦子先生の言うところの契約結婚や人工授精といった積極的非婚出産で生まれた子供たちも快適に幸せに暮らせるような社会制度をきちんと整備していくべき。2019/07/21
ポテチ
20
非婚でシングルマザー。共感を得た者同士で子育てを助け合うプロジェクトを作った女性の話。確かに、日本の法律は血縁に関して、固いというイメージは分かる。でも、十分保育園の機能だって子育ての協力者だ。実際、保育園あっての家庭だという声を耳にするし。ただ、今の日本は人との信頼関係の希薄さが問題なんじゃないのかと。周りの人があまりに他人事でって人は多い。そう思うと、筆者の気持ちも少なからず分かるような気もする。私は、いい人だけの村を作りたい^^;2018/12/30
れもん
18
電子図書館本。著者がどんな人生を歩んできたか、どんな体験をして、どんな気持ちを感じたかを書かれた前半。それを踏まえたうえで、著者の家族の在り方や子育て環境について書かれた後半。読み終えたあとは「こうゆう人もいるんだな」と知り得たけれども、私には理解ができなかった。でもこんな選択があったら、結婚や出産に対して一歩踏み出せる人もいるんだろうなと安心した。かぞくの形はいろいろだもんね。著者の娘さんが大きくなってから、娘さん視点の「かぞく」についてを知りたいなと思った。2024/08/30
rie
6
「多様性」も度を越せば「無法地帯」。もちろん時代の変化や進化によって変わることも変わらなければいけないものもあるとは思うけど、長い歴史の中で定着してきたものにはきちんと理由がある。とも私は思うけどね。2018/10/12
あお
5
なんて波瀾万丈な人生。確かに社会や家族の要請で結婚しようとするひとが多いのはなんでだろう。2019/07/09
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