内容説明
『裸のランチ』によって驚異的な反響を巻き起こしたバロウズは、カットアップ三部作ともいうべき『ソフトマシーン』『ノヴァ急報』『爆発した切符』を書いた。カットアップやフォールドインとは、自分の文章や他人の文章を切り刻んで並べかえたり折り込んで並べたりして、新しい文章を半ば自動的に生み出す手法。本書はその実験性を発揮して、独自の世界観を繰り広げる。
著者等紹介
バロウズ,ウィリアム[バロウズ,ウィリアム][Burroughs,William S.]
1914‐97年。アメリカの作家。激しい麻薬中毒の時期に発表した『ジャンキー』(53年)で有名になり、錯綜する悪魔的なイメージをコラージュした小説『裸のランチ』が世界的な反響を呼び、ビートニク文学の代表作となる
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年、東京生まれ。小説、経済、コンピュータ分野で翻訳・執筆
柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年、大阪生まれ。英米文学翻訳家
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