出版社内容情報
かつての寺域の25分の1しか残されていない現在。平城京の発掘に40年近く携わってきた著者が、壮大な規模の大安寺を解き明かす。知性と情熱で掘り明かす平城筆頭の名刹。
歴史は地面の下に埋まっている…。かつての寺域の25分の1しか残されていない現在。
平城京の発掘に40年近く携わってきた著者が、壮大な規模の大安寺を解き明かす。
ジグソーパズルのようにディテールから全体を推理し、歴史を検証していく。
第一部 大寺の創建……完全に残る『大安寺伽藍縁起并流記資材帳』/大安
寺の始まりは聖徳太子の羆凝精舎か/百済大寺の所在地についての諸説/ほか
第二部 高市大寺から大官大寺へ……百済大寺の造営は皇極天皇が継承/
天武天皇と文武天皇の大官大寺/大官大寺の発掘調査/ほか
第三部 平城遷都と大安寺の造営……平城京に十五町もの大安寺の敷地/大
安寺の七堂伽藍/古代仏教寺院の伽藍配置/ほか
第四部 大安寺の遺跡と遺物……予発掘調査で明らかになった大安寺の壮大
な伽藍/まぼろしの金堂/杉山古墳で大安寺の瓦を焼く/ほか
第五部 道慈の大安寺改造……唐から帰国した道慈が大安寺造営に携わる/
大安寺伽藍は大官大寺伽藍をもとにした/ほか
第六部 大塔建立とその後……中心伽藍の地区と同じ広大な塔院/発掘調査
からわかる西塔の姿と歴史/東塔の消失は鎌倉時代/大塔こそが大寺の象徴/
平安時代以降の災厄と大安寺の衰退/ほか
まとめにかえて
大安寺貫主よりの挨拶
大安寺関係年表
参考文献
大安寺歴史講座の概要
森下 惠介[モリシタ ケイスケ]
1957年奈良県生まれ。立命館大学文学部卒業。1979年より奈良市教育委員会に勤務。
大安寺旧境内や平城京跡の発掘に従事。山と人との関わりを考古学的に明らかにする
「山の考古学」、奈良名所や観光史研究にも考古学的見地から取り組んでいる。奈良
山岳遺跡研究会代表・日本考古学協会会員。奈良県立橿原考古学研究所共同研究員。
奈良市埋蔵文化財調査センター所長。
内容説明
発掘のリアリティと、かつての名刹への熱い想い!平城京筆頭の大寺―大安寺の発掘は、戦後ようやく始まった。大安寺の研究・発掘に永年携わってきた第一人者が、その壮大な規模と歴史的意義を解き明かす。
目次
第1部 大寺の創建
第2部 高市大寺から大官大寺へ
第3部 平城遷都と大安寺の造営
第4部 大安寺の遺跡と遺物
第5部 道慈の大安寺改造
第6部 大塔建立とその後
著者等紹介
森下惠介[モリシタケイスケ]
1957年奈良県生まれ。立命館大学文学部卒業。1979年より奈良市教育委員会に勤務。大安寺旧境内や平城京跡の発掘調査に従事。山と人の関わりを考古学的に明らかにする『山の考古学』、奈良名所や観光史研究にも考古学的見地から取り組んでいる。奈良山岳遺跡研究会代表。奈良県立橿原考古学研究所共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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