河出文庫<br> 生き残った者の掟

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河出文庫
生き残った者の掟

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309460284
  • NDC分類 953

内容説明

巨万の財宝を手に入れ、仲間の柩とともに南の島から帰ってきた男たち。仲間を故郷のコルシカに葬ったあと、本土で家を手に入れ、女と所帯を持ったローラン。コルシカにもどったマニュ。マニュは一夜を金で買った女が忘れられない。囚われの女。女を救いだすための新たな冒険。秘められた過去。マニュは裏切り者を許せない。―友情と冒険とシンプルな生き方を描く男のロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@一箱古本市5/5

20
海は静かだった。一本マストのヨット。ゆれはなかった。旅は終わりに近づいている。~本文より ジョバンニ節炸裂。譲れない男達。命を懸けて守った女なのに・・・ハードなボイルドだぜ!2015/11/02

おぎにゃん

11
シンプル・イズ・ベスト。そして切ない。「マニュは裏切り者を許せない」の「裏切り」とは何か…いくら「裏切った」とはいえ、そこまですることはないだろうと。いくらなんでも可哀想じゃないかと。だが、彼はそういう生き方しかできないの男なのだから、受け入れるしかない。男のやせ我慢ではない。それが「当たり前」の生き方なんだから。切なすぎる…だが、カッコいい。昭和の漢(と書いて「おとこ」と読む)なら、だれもが憧れた生き方かもしれない。必読の名作である。2018/08/18

fritzng4

2
映画『冒険者たち』の原作ではあるが、全くの別物。マニュとローランが仲間の弔いのためにコルシカ島を訪れる小説の序盤部分が『冒険者たち』の後半に該当するが、構成も違うしジョアンナ・シムカスが演じたキャラクターは男性だし、マニュもアラン・ドロンっぽくないしで全体を通じて印象はかなり異なる。短文で押していくワイルドな文章。市井の者にはわからぬ強烈な「男の世界の論理」があって、それでも読む者を説き伏せる力が漲る。岩場での暴力的な対決、船上でのパオとの邂逅の場面は極めて印象的。2024/04/29

motoroid

2
フランスのハードボイルド冒険小説。映画「冒険者たち」の原作。愛以上に大事にするものがある男の話。多くを語らない主人公の態度とシンプルな情景描写だけで、ぐいぐい惹きこまれた。シムノンといい、フランスのハードボイルドは洗練されていると思う。2010/07/22

差オム

1
演歌的。

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