出版社内容情報
【目次】
内容説明
短歌と百物語、言葉のこだまが、この世のどこかにある、この世ならざる場所へと誘う―。不穏、不気味、違和感…妖しい魅力を放つ短歌から生まれた百物語。近現代歌人から柳田國男、夢野久作、中原中也、中島敦、山尾悠子まで、様々な短歌と掌篇とが呼応し、そこはかとない静かな恐怖の響きに包まれる。百話目にあなたは何を見るか。
著者等紹介
佐藤弓生[サトウユミオ]
1964年、石川県生まれ。2001年、第47回角川短歌賞受賞。歌人集団「かばん」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
23
佐藤弓生の掌編小説が怱々たる歌人の短歌作品に寄せられた短歌百物語。こんな読み方は失礼だけれど選ばれた短歌作品のセレクトが素敵なので、短歌作品を先に読み、気になる作品の掌編小説から読んだ。 セレクトされた短歌作品で気になったもの→〈図書館にラブクラフトの本借りて出る炎天の、躁なんですよ/藤原龍一郎〉〈足のなき雛人形は座るなりガスストーブの燃えいる部屋に/吉川宏志〉〈ゆめにあふゆめのまなじりわたくしがゆめよりほかの何であらうか/紀野恵〉 2026/04/13
みみみん
3
初めて読むタイプでとても面白かった。ちなみに帯まで良い。短歌も読めて掌編も読めて自分としては新しい扉が開いた感じ。短歌や川柳、詩などは読んでもよくわからんというのが正直なところだけどそういうとこも含めて面白いかもと。深く読もうとすればどこまでも深くまでいけそうなとことか。不穏、不気味な世界観と、どこかノスタルジーを感じて、ノスタルジーって怖さを呼ぶのかなと思ったりなどした。思いがけず子どもの頃のことがよみがえってなぜか鬱。2026/04/25
ベック
3
九十九の短歌が壮観。その短歌にインスパイアされた短い物語。正直、物語はさほどだったが、短歌は素晴らしい。ゾクゾクする。ワクワクする。ぼくも作ってみた。 中指のなかほどにある五つの目、かたく閉じつつ六月の海/ 妹の白目に浮かぶ哀しみの哀しみ深し下着の血糊/ かがんでも てのとどかない あなのおく おまえにたくす 父の遺骨よ2026/04/19
ゆきんこ
2
いろんな時代の短歌から、じわりとにじみ出てきたり、ふっと立ち上がってきたりした、九十九の物語。そこに、あとがきに添えられた一首を加えて百物語となる。現実と非現実の境界が曖昧で、気がついたら、自分が認識している世界とは違う世界に引き込まれているような、不思議でほんのり怖ろしい世界観が広がっている。2026/04/21
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