出版社内容情報
【目次】
内容説明
軍神を奉る神社の結婚式場で働き始めたフリーターの浜野。いつしか新郎新婦を「幻の金を生み出す神」と見なし、仕事にのめりこむ。利益重視のスタッフと、神社の霊性を重視する派閥との抗争が勃発するなか、「一人で婚礼をしたい」と話す女性がやってきて―。結婚、家族、国家という壮大な茶番を切り裂く、第41回野間文芸新人賞受賞作!
著者等紹介
古谷田奈月[コヤタナツキ]
1981年生まれ。2013年、日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。17年『リリース』で織田作之助賞、18年「無限の玄」で三島由紀夫賞、19年『神前酔狂宴』で野間文芸新人賞、23年『フィールダー』で渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみちゃん
16
初読みの作家さん。たまたま本屋さんで見つけて・・。なんだか帯の文面を見ただけでもおもしろそう。なんとまぁ~「披露宴小説」⁉だそうです。笑っ。そもそも軍神を奉る神社の結婚式場ってどうよ・・。利益重視のスタッフと神社の霊性を重視する派閥!との抗争勃発‼なんていったいどうゆう結婚式場なのよぉ・・ってことで読み始めたのですが・・。結婚式場に務めるスタッフお仕事小説だと思って読み始めたらスタッフはスタッフでも《派遣社員》の浜野と梶が披露宴を仕切っていくまでになっていくのだが、それぞれにアクが強く!笑っ。特に浜野、2026/04/13
うさぎや
7
酔狂な宴はどこまでも続く。その目の前にいる神すらも幻だと知っていながら。2026/03/12
てったん
4
お仕事小説のようでいて、そんな枠にはまらず、世の中の価値観や、いろいろな人の立場の違いによる考え方や、やり方などがわかるとても、人生勉強になる小説でした。 コロナ後の結婚式の形も大きく変わったので、その後を描いて欲しいとも思いますが、お母さんの三人暮らし話も興味深々なので、そんなスビンオフがあったらいいな、とも思います。 素晴らしい作家さんの登場ですね!2026/05/12
ならむしん
2
バチオモロい。本当に自分でも意味が分からないのだけれど、最後の方の浜野のボルテージが上がり出してから目頭が熱くなった。「象」って単語に心を揺さぶられたのは初めてだよ、マジで。いや確かにわざとらしさが多々目に付くし、冷笑具合が凄まじいなとも思うのだけれども「無意味」(というより、無「意味」って感じかもしれない!)の奥の奥の奥にある「それ」を掻き出そうとするような古谷田奈月の文章には、私は流石に痺れざるを得なかった。5000円握りしめてウロウロするところとか好きすぎるんですわ。2026/03/18
reina*
1
確かに文体は難しいし噛み砕く必要があるけど、それでも思ったよりはスラスラ読めたし、読了感が爽やかだった。面白かった。浜野はいろんなものに抵抗しながらも浜野なんだなと思い、このラストで良かったと私は思った。確かになぜ人は結婚して結婚披露宴をするのか、それが正しいことだと思うのだろう、とそちらに進んだ自分は思う。2026/05/19
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