河出文庫<br> 針女

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河出文庫
針女

  • 有吉 佐和子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309421964
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報




【目次】

内容説明

東京下町の針職人の家にもらわれ育った清子は、一家の自慢の息子である弘一への想いを秘めたまま出征を見送り、戦時下と戦後の混乱を生き抜く。戦後、弘一は復員したが、まるで人が違うほど一変していた。戦争の傷跡に苦悩しながらも、針一本に生きる選択をする姿を描く傑作長編。

著者等紹介

有吉佐和子[アリヨシサワコ]
1931年和歌山県生まれ。幼少期をインドネシアで過ごす。東京女子大学短期大学部英語科卒。56年「地唄」で芥川賞候補となり、文壇デビュー。一外科医をめぐる嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、歴史や芸能を扱った『和宮様御留』(毎日芸術賞)など、さまざまな分野の話題作を発表し続けた。84年急性心不全のため逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちえ

32
太平洋戦争中そして戦後。東京下町の生活が目の前に映るよう。有吉佐和子さんはいつも女性を描く筆が素晴しい。戦後の混乱期を自分の才覚で生き抜いていく女性もいれば自分を失っていく者もいる。仕立職人の家で育った清子には針一本で生き抜く腕がある。それにしても戦争がどれ程人を壊してしまうか…。読みながら朝ドラ『カーネーション』や木内昇『かたばみ』を思い出す。解説がその木内氏だというのは嬉しかった。2025/09/18

ぐうぐう

26
タイトルから『仮縫』のような物語を想像すると大きく裏切られることになる。確かに、主人公・清子は針職人の家にもらわれ、そこで腕を磨いていく。しかし、『仮縫』にあった業界ものとしてストーリーが展開していくことを有吉佐和子は拒否するのだ。本作には戦争という巨大な背景が横たわり、登場人物達を容赦なく押し潰していく。さらに清子で言えば、足に針が刺さるという事故と弘一が残していった一冊のノートというふたつの呪縛が彼女を苦しめるのだ。刺さった針により足に障害が残るという設定は清子の職を考えると皮肉であり、(つづく)2025/07/14

花林糖

16
(図書館本)「はりおんな」ではなく「しんみょう」。東京の下町の針職人の家に貰われ育った清子の物語。時は戦時中・戦後の混乱期。針がチクっとではなくグサッと刺さる様な痛さを感じる箇所(心・身体共に)もあるけれど、読後感は案外悪くはありませんでした。(千人針は千人の女性に一針ずつ縫い玉を付けてもらい作成、しかし寅年の女性は自分の年齢だけ結び目を作ることが出来重宝された)「針女」は1971年3月に新潮社から単行本が刊行。1981年12月文庫化されたものを再文庫化。2025/08/16

たつや

10
貰われるという概念が現代ではあまりにも薄れているが、自分が子供の頃はドラマのテーマでよく見た気がする。「お前は血が繋がって無いんだよ。」兄と妹は血縁関係が無かった。そんなテーマが感動的に見れた。本書では清子が貰われた家が針職人の家で、義兄弟の弘一に想いを寄せるが、戦争にとられる弘一が帰ってくると人が変わっていた。戦争の恐ろしさも描いていて、凄く面白かったです。2025/09/23

7
有吉佐和子の書く、運命とも呪いともつかぬ何かがべったり貼り付いた人のおはなしが好き。小説の中の伏線のためではない描写も。ただ「そうだったから」そう書いたのだろう日々のディテールが、現代の私たちに新鮮な生々しさを伝えてくるのだと思う。 身体が針を飲み障害を飲み、戦争を飲み、戦後を飲む。遠慮深く恨み言もこぼさない清子が死んだり生きたりしながら縫い続けるさまはある種ホラーでもある。今作も怖くて強かった。 2025/10/27

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