河出文庫<br> 南方民俗学―南方熊楠コレクション (新装版)

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河出文庫
南方民俗学―南方熊楠コレクション (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 584p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309420622
  • NDC分類 380.4
  • Cコード C0100

出版社内容情報

【著者紹介】
1867年和歌山市生まれ。博物学、仏教学、自然科学等をもとに独自の方法論を確立した、博覧強記の民俗学者・粘菌学者。おもな著書に、『十二支考』『南方閑話』『南方随筆』『燕石考』など。1941年没。

内容説明

近代人類学に対抗し、独力で切り拓かれた「南方民俗学」。代表作「燕石考」などの論文と、ライバル柳田国男への書簡を中心に、現代の構造人類学の方法と思想を先取りし同時にその彼方をもめざした、具体の科学をまとめる。南方民俗学の方法は、私たちの時代に熊楠が残してくれた、信じられないほど豊かな世界を開く鍵である。

目次

第1部 具体の科学としての南方民俗学―論文集成(千里眼;平家蟹の話;山神オコゼ魚を好むということ;西暦九世紀の支那書に載せたるシンダレラ物語;猫一疋の力に憑って大富となりし人の話;人柱の話;邪視について;睡眠中に霊魂抜け出づとの迷信;通り魔の俗説;睡人および死人の魂入れ替わりし譚;臨死の病人の魂、寺に行く話;睡中の人を起こす法;魂空中に倒懸すること;ダイダラホウシの足跡;厠神;ひだる神;鷲石考;燕石考)
第2部 世界民俗学へ―柳田国男宛書簡より(オコゼについて;山男について、神社合祀反対の開始、その他;粘菌の神秘について;言語の音、幼児の言語獲得について、その他;無鳥郷の伏翼、日本人の世界研究者、その他;狂人になること、反進化論、その他;剃頭した親子、盛長する石、その他;神社合祀反対運動の終結、その他;ルーラル・エコノミーについて、柳田批判、その他;猥雑の肯定、その他;民俗学雑話、山男についての結論、その他)

著者等紹介

南方熊楠[ミナカタクマグス]
1867‐1941年。和歌山生まれ。博物学者、生物学者、民俗学者。大学予備門中退後、米英に留学、大英博物館に籍を置く。帰国後、田辺で粘菌の採取研究や民俗学に力を注いだ。博覧強記の人として知られる

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長。思想家、人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

14
ちょっとした書き物をするために必要だったので引っ張り出してきて再読。気づいたら熟読していて時間が過ぎた。秀才&天才の南方熊楠が更に努力まで重ねて書き連ねた民俗学についての考察が面白くないわけがないよな。学者は大なり小なりそんなもんなんだろうけれど、南方熊楠は特に資料文献をコレクションすることに快感を覚えるタイプだったのだと思う。その収集癖が膨大で深く鋭い知識と考察を育てる土壌になったんだろうなと。民俗学とはなんぞやみたいなことを考えなくても面白いので未読の方は是非是非。2016/07/24

roughfractus02

9
民俗学を体系化しようとする柳田國男なら、文字の学である歴史と区別して民間伝承なるカテゴリーを設け、主語としての伝承の学に様々な属性を述語に配するだろう。が、学の棲み分けに頓着せず、生物学、人類学、神話学等々を横断する「南方民俗学」は、曼荼羅宇宙のビジョンに促されて、分節的な言葉自身が把捉不能な非分節的自然に触れようと試みる。本書では、柳田と知り合うきっかけとなる山神とオコゼの話からシンダレラ(シンデレラ)、ダイダラホウシ、燕石まで、連続変化する自然のパターンに沿って思考するそのスタイルが柳田批判に向かう。2022/11/28

記憶喪失した男

9
南方熊楠の論文集である柳田国男との手紙は資料的なものだろう。2016/01/29

2
日本の民俗学の確立を志した柳田・折口とは一線を画し、南方は、洋の東西をまたぐ比較民俗学を志向している。和洋中印に及ぶ文献の博捜は、幼少期からの筆写魔の面目躍如であり、粘菌ならぬ民俗の標本コレクションを披露するさまは実に楽しそうだ。まずは集めること、そして比べてみること。そうして、近代化にともない失われゆく世界の豊かな見方を、それらみずから語らせること。後半の柳田宛書簡では、鄙猥なものの扱いについて、民俗学の対象から排除しようとする柳田との激しい応酬をくりひろげており、民俗学草創期の貴重な一頁をみる思いだ。2015/09/10

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