河出文庫<br> 南方マンダラ―南方熊楠コレクション (新装版)

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河出文庫
南方マンダラ―南方熊楠コレクション (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 390p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309420615
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0100

出版社内容情報

【著者紹介】
1867年和歌山市生まれ。博物学、仏教学、自然科学等をもとに独自の方法論を確立した、博覧強記の民俗学者・粘菌学者。おもな著書に、『十二支考』『南方閑話』『南方随筆』『燕石考』など。1941年没。

内容説明

日本人の可能性の極限を拓いた博覧強記の巨人・南方熊楠。中沢新一の解題を手掛かりに、その奥深い森へと分け入る“南方熊楠コレクション”第一弾は、熊楠の中心思想=南方マンダラを解き明かす。楽しいかな学問。「南方曼陀羅」の全体構造をあたえられた学問は、宇宙の不思議を前にして、驚きと喜びにみたされる。

目次

第1部 事の世界―ロンドン書簡(夢の研究、比較宗教論、その他;仏教起源論、反進化論、その他;変化の論、美少年への愛について、その他)
第2部 マンダラの誕生―那智書簡(霊魂、不老不死のアナロジーについて、その他;大乗仏教問答、真言について、その他;“南方マンダラ”、「不思議」について、その他;“縁”、因‐果について、その他;「南方曼荼羅」梗概、アラヤ識について、その他)
ポストリュード―最後の書簡(遊学への夢、法竜宛書簡の保存について、その他)

著者等紹介

南方熊楠[ミナカタクマグス]
1867‐1941年。和歌山生まれ。博物学者、生物学者、民俗学者。大学予備門中退後、米英に留学、大英博物館に籍を置く。帰国後、田辺で粘菌の採取研究や民俗学に力を注いだ。博覧強記の人として知られる

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長。思想家、人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro sata

9
華厳経が分かればこのマンダラの内部に迫れるか定かではありませんが、勉強する必要は当然あるでしょう。中沢さんの解題があって分かりやすいです。

roughfractus02

8
表紙中央と右上の2図は「南方マンダラ」と呼ばれる。中央図は著者の宇宙は真言宗の大日如来を中心とした宇宙において物と心が交わり事が生じる「不思議」の関係と事の反復から名(言語)、心と名の出会から印(表現)が生じる過程を表す。「不思議」の複雑なネットワークのダイアグラムが右上図であるという。ロンドン時代に出会った土宜法龍宛書簡を収めた本書を読むと、件の2図さながら多様な話題が縦横に交錯する著者の文体が、読者自身が多数の線を辿ってその「萃点」(ハブ)にある「南方マンダラ」を自ら描いてみよ、と唆されるかに思える。2022/11/27

季奈

2
中沢新一の解説を最初に読み、分かった気になり、その後の南方の書簡で理解不能となった。 心界と物界の相互作用により、事が生じることと、心と物、どちらかに傾斜し過ぎることは、研究者として危険だということが最大の要点だろうか。2022/12/21

2
土宜法竜宛の書簡において、熊楠は金粟如来と自称して仏になりきることで、平時以上の力能と創造性を我がものにしている。ニーチェがツァラトゥストラやディオニュソスの仮面のもとに書いたことを想起したのは、科学の位置づけにおいても、驚くべきシンクロニシティを示しているからだ。仏教が科学の知見を学ぼうとしない姿勢をただし、科学を無視し続ければ、仏教はそのうち相手にされなくなると憂慮する。南方マンダラは、仏教の認識論に科学の知を包含した上で、さらに大きな原理によって、この世界をつかもうとする、来るべき哲学の構想なのだ。2015/07/10

rien

2
本コレクションすべてに言えると思いますが、熊楠が友人宛の手紙によって己れの思考を鍛え、洗練させていく姿勢がとても興味深いです。書簡による知の構築とその伝播は熊楠自身が意識していることなので、たとえば18世紀百科全書派の動向などと比較しながら、彼の学問姿勢を論じることもできるのかなと思います。中沢新一の解説も要を得てよし。言葉遣いに取っ付き難さがあるかもしれませんが、ぜひ多くのひとに読んで欲しいコレクション(全5冊)です。2015/05/23

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