出版社内容情報
【目次】
内容説明
眼下に吉原を望み、日本初のエレベーター、百美人、戦争絵、演芸場、展望室などを擁した浅草凌雲閣、通称「十二階」。新聞、絵はがき、広告チラシ、写真にパノラマ、近代小説…さまざまなメディアを縦横無尽に渉猟し、立体視するユニークなアプローチによって、塔の/塔からのまなざしがマジカルにたちあがる。待望の文庫化。
目次
塔の眺め
十二階と風船
人のまなざし・美人へのまなざし
塔とパノラマ
舞姫と塔
まなざしを要するもの
覗かれる塔
眺められるだけの塔
パノラマのような眺め
塔というパノラマ
啄木の凌雲閣
十二階という現在
著者等紹介
細馬宏通[ホソマヒロミチ]
1960年生まれ。行動学者。早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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春風
7
京極夏彦『今昔百鬼拾遺 鬼』の参考文献として挙がっていたことを、なぜだかずっと記憶していた。浅草十二階として知られる凌雲閣が存在していた期間の明治人・大正人の行動心理を十二階との関わり方から、主にはまなざしから立ち上がらせている。竣工当初は、ハイカラな高塔に対する高揚感が如実に現れている庶民のまなざしで。時が経ち、時代に取り残されていくにつれては、田山花袋や石川啄木などの文芸的に高度な術をもつ人間のまなざしで。章は螺旋を描くように重なる。時代の楽天性とその対極の厭世性を包み込んだような歪な十二階が望めた。2026/08/31
Kuliyama
0
浅草十二階について知りたくて手にしました。2026/09/10
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