河出文庫<br> 私のモーツァルト

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河出文庫
私のモーツァルト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309418094
  • NDC分類 762.346
  • Cコード C0173

出版社内容情報

没後230年。長文の「私が音楽できいているもの」(全集収録のみ)他、現在入手困難な、過去のモーツァルト本と重複しない文集。

内容説明

吉田秀和最愛の音楽家モーツァルト。モーツァルトでくくった文庫としては、いずれも初収録。ことに長文の「私が音楽できいているもの」は全集以来初収録。モーツァルトの町ザルツブルクや、ジュピター交響曲、オペラについて、グルダのピアノ、ベームの「魔笛」、その手紙についてなど。

目次

私が音楽できいているもの―モーツァルトの場合
モーツァルトの町―ザルツブルク
『モーツァルト頌』あとがき
モーツァルトに忠実―グルダ/モーツァルト『ピアノ・ソナタK545』ほか
音楽のアルファとオメガ―ベーム指揮/モーツァルト“魔笛”
ベームのモーツァルト
モーツァルトの手紙
音楽を語る資格―モーツァルトのオペラをめぐって
ベルリン・フィル木管八重奏団演奏会
『アマデウス』再説
モーツァルト断章
モーツァルトの現在

著者等紹介

吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913年、東京日本橋生まれ。音楽評論家。東京大学仏文科卒。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年、『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。館長を務めた水戸芸術館開設を記念し吉田秀和賞が設けられている。著書多数。2012年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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松本直哉

24
音楽から聴きとったものを、漠然とした印象論ではなく、具体的な音符に即して解き明かす著者ならではの筆が冴えるドン・ジョヴァンニ論を感心しながら読んだ。鮮やかな序曲に現れるさまざまなモチーフが続く劇の中でどのように変奏・変容していくか、さらには登場人物に与えられた調性、ドン・ジョヴァンニの二調に対するドンナ・アンナの二調で二人の対決の構図が示される一方、ドンナ・エルヴィーラは変ホ長調という遠い調で示されて、彼女のアウェイ感が明らかにされるところなど。ツェルリーナはへ調とされるが私見ではト長調ではないだろうか。2023/07/02

たいら

9
モーツァルト2022/02/09

franz

1
若い頃はリストやショパンをはじめとするロマン派、今はバッハとベートーヴェンを中心に聴いているが、もっと歳を取ったら最後にはモーツァルトということになるのかもしれないと、読んでいて思った。2021/07/13

Tatsuo Ohtaka

0
なんの気なしにつまみあげた1冊だったが、夜のコンサートとリンクしていた。この中の「ジュピター」に関する論考に触発され、スコアを研究した思い出が甦った。文庫化に拍手。2021/04/22

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