講談社文芸文庫<br> 亡命者

個数:
電子版価格 ¥1,881
  • 電書あり

講談社文芸文庫
亡命者

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月02日 11時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065277515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

夫と死別し、神とは何かを求めてパリに飛び立った私。極限の信仰を求めてプスチニアと呼ばれる、貧しい小さな部屋に辿り着くが、そこは日常の生活に必要なもの一切を捨て切った荒涼とした砂漠のような部屋。個人としての「亡命」とは、神とは、宗教とは何か。異邦人として暮らし、神の沈黙と深く向きあう魂の巡礼、天路歴程の静謐な旅。
著者を敬愛する芥川賞作家石沢麻依による解説を巻末収録。

"……私は、内部からパアッと照らしだす光の中にいた。生まれて以来、何処にいても、居場所でないと感じつづけた、わけが、わかった。わかった、わかった。と、何かが叫んでいた。逆なのです、わたしたちすべて、人間すべて、あちらからこちらへ亡命してきているのです。あちらへと亡命するのではなく、この亡命地からあちらへ帰っていくのです。かつて、そこに居たのですから。”──本文より

芥川賞作家石沢麻依さん大推薦! 待望の文芸文庫化。
「『亡命者』は私にとっても思い入れの深い作品です。初めて読んだ時は、それまでの作風との違いに困惑したものの、最後のページにたどり着く頃には、深い白と青の光景に言葉を失くしました。入れ子構造の巡礼世界に、こんな領域まで言葉がたどり着けるのか、と畏れも感じた覚えがあります。そして、現在、自分がドイツにいることにより、個人としての「亡命」とは何なのかを考えさせられています。」

内容説明

宗教とは、神とは何かを求めてパリに飛び立った私。極限の信仰を求めてプスチニアと呼ばれる、貧しい小さな部屋に辿り着くが、そこは日常の生活に必要なもの一切を捨て切った荒涼とした砂漠のような部屋。個人としての「亡命」とは、神とは、宗教とは何か。神の沈黙と深く向きあう魂の巡礼、天路歴程の静謐な旅。著者を敬愛する芥川賞作家・石沢麻依による解説を巻末収録。

著者等紹介

高橋たか子[タカハシタカコ]
1932・3・2~2013・7・12。作家。京都市生まれ。京都大学文学部修士課程修了。修士論文は仏語で「モーリアック論」。大学卒業後に結婚した高橋和巳の創作活動を支える一方、自らも小説・評論を書き続ける。71年に夫を亡くした後洗礼を受け、日本とフランスを往復しながら霊的生活と作家活動を送る。『空の果てまで』の田村俊子賞を始め、『誘惑者』で泉鏡花賞、『怒りの子』で読売文学賞、『きれいな人』で毎日芸術賞など多くの文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

79
1995年刊行。半年ごとに滞在延許可証を得ながらパリに住む主人公は内なるマグマについて修道女と語り合ううち禁欲的な部屋で神の沈黙に向かい合う「プスチニア」(砂漠)という信仰の形態に惹かれる。修道会で会ったアニーとダニエルという男女が、愛し合いつつも「霊としての兄妹」として生きることを選択する過程が入れ子のような『小説 亡命者』に描かれる。最後にダニエルによる手記の中に登場する青い水の夢。戦後の日本が戦争責任を取らないで来たことへの批判は今読んでも鮮烈である。アルジェリア戦争についてマリ・リュス→ 2022/09/18

真琴

12
★★★★★ 夫と死別しパリにやってきた「私」は、プスチニアと呼ばれる信仰にたどり着く。プスチニアとはロシア語で砂漠を意味する。「私」が「国境」を越え「亡命」してきた先に見出した信仰の形が描かれる。あらゆる合切を削ぎ落とした生活の中での信仰の姿は静寂に包まれながら、己の内面と奥深く対話し神の声を聞く姿に、熱い魂の声が伝わってくるようでした。2023/03/07

ひでお

9
宗教を信じているいないにかかわらず、生きていくには多くの壁があって、それをくぐり抜けると新しい意味が見えてくるのかもしれないです。それを亡命者と呼んでいる著者は実際に観想修道院で生活したとのことで、私の理解が足りないところが多いですが、伝わるものはありました。また、三重構造になっている本書はそのひとつひとつが壁をこえるようなイメージでした。2023/05/07

けいこ

8
冒頭の「自分の存在がたった1枚の紙で証明されている」という心細さ。何だかふわふわ浮遊しているような。自分の内部へ内部へ潜っていくような観想的な暮らし。静寂へ静寂へ。隠遁者へ。まるで観ている世界が違うから、難しく感じました。2022/06/29

十文字

2
所謂、入れ子構造の物語構成が最後にボディブローのように効いてくる小説。この世界観はこの著者にしか表現できないだろう。たしか、菊地信義が最後に手掛けた装幀の文芸文庫。2023/02/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19624452
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。