河出文庫<br> チッソは私であった―水俣病の思想

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河出文庫
チッソは私であった―水俣病の思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309417844
  • NDC分類 519.12
  • Cコード C0136

出版社内容情報

なぜ加害者を赦すのか?――水俣病を「文明の罪」として背負い直した先に浮上する真の救済を描いた伝説的名著、待望の文庫化。

内容説明

水俣病を引き起こした行政や企業=チッソとの苛烈な闘いの果てに、自身も患者であった緒方に訪れた「チッソは私であった」という衝撃的な啓示。漁師として不知火海と語り合い、水俣病を「文明の扉」として背負い直した先に、病とともに生きる思想が立ちあがる。水俣病が生んだ伝説的名著に、石牟礼道子による緒方評「常世の舟」を増補し、待望の文庫化。

目次

家出から“運動”へ
チッソは私である
魚とともに生きる
日月丸東京へゆく
魂とは何ぞや
対談 祈りの語り

著者等紹介

緒方正人[オガタマサト]
1953年、熊本県芦北町生まれ。不知火海で漁業を続ける。水俣病患者の未認定運動に身を投じたが、訴訟から離脱。石牟礼道子らとともに「本願の会」を発足させ、独自の運動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

ykshzk

22
憎い敵の中に自分の姿を見出してしまう。そういうことは、人生の中で一度ならずあることだと思う。でも、この著者の次元まで行くのは容易では無い。一時はダイナマイトで会社をぶっとばしてやろうとさえ思った相手を、いとおしく、また、一緒に焼酎でも飲もうやと思えるようにまでなる。その心の変化の描写は、何度でも読みたい。今の話題で言えば、酷いコントをやった人、それを放映した人、見て笑った人。そういう人々を育てた社会に住む我々。皆、同罪なのだ。目に見えている部分を断罪して問題は解決したからさぁ進もう。それが一番怖いのだ。 2021/07/23

まると

21
単行本は2001年刊。「水俣病が生んだ伝説的名著」という大仰な触れ込みに違わぬ、素晴らしい内容だった。6歳の時に父親の狂い死にを目の当たりにし、その仇を討とうと過激な活動を続けていた著者は、突然患者団体を離れ、認定申請も取り下げてしまう。そして、狂人のようになって考え抜いた揚げ句、加害者同様に近代化を享受してきた自分に気づき、「チッソは私である」という逆説的な結論に到達する。国や企業と対峙した時に直面する「責任の制度化」という核心を、明瞭な言葉で語り尽くしている。漁師であり、哲学者でもある、すごい人です。2021/02/20

さえきかずひこ

14
水俣より北の女島という漁村で網元の家に生まれた著者は6歳のときに、頑健な父が2ヶ月足らずで狂死する様を見てしまい1959年に人生を決定づけられた。本人も水俣病患者として国やチッソと争うが、公的な訴訟を通じては心の底からの真摯で深い詫びを得ることはできず、実存的な苦悩を鎮めることはできない。木造船を作ったり、石牟礼道子と交わり1995年に本願の会を設立し活動することを通じ、制度化された社会のしくみに対して疑念を抱き続け苦しみ、その魂を癒そうと遍歴する特異な活動家/漁師の生命観には逞しさと温もりが満ちている。2021/01/30

コジターレ

13
出会って良かったと心から思える本。水俣病については教科書に載っている程度の知識しかなかったが、著者の生き様を通して知ることができたことに価値を感じる。水俣病患者・患者家族として激しく闘う中で感じた違和感、人間としての本質的意味などを言語化してくれたことに感謝したい。人間が人間と向き合うことの喪失、生かされながら生きていることの体感、相手に問うのではなく自分が問われていること、そんなことを僕たちは真剣に見つめていかなければならない。自身の中で熟成させて、改めて読もう。2021/02/26

100名山

9
チッソは多くの水俣病患者を殺し、猫を殺し、魚を殺し、海を殺し、そして親父を狂い殺したが、チッソの人間は一人として殺されていない。この不条理から闘争の先頭に立つが、今の文明社会をシステムネット社会と捉えた時、自らはその生け簀の中の養殖魚に過ぎないのではなかと気づき、補償金請求運動から離脱し、社会から与えられたあらゆる記号を捨て一人の人間として水俣とともに生きることを悟った漁師の思想史です。権力の側から見れば金銭を介さない都合の良い人間なのか、寧ろ厄介な人間なのかは、この本の読者数に拠るのではないでしょうか。2021/02/02

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