出版社内容情報
セレブなママ友の秘密を知った時、悲劇が始まった――。恐怖の表題作のほか、御手洗潔や、吉敷竹史の登場作も収録した豪華短編集!
内容説明
娘は名門幼稚園に入り、家も手に入れた。医者である夫の仕事も順調で、全てがうまくいっているはずだった。あの女があんな告白をするまでは―。人間が持つ根源的な狂気を描いた圧巻の表題作をはじめ、御手洗潔シリーズの傑作「糸ノコとジクザグ」からショートショートまで、著者の様々な魅力が凝縮した大充実の傑作短篇集!
著者等紹介
島田荘司[シマダソウジ]
1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。81年『占星術殺人事件』でデビュー。以後、人気作を多数刊行。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を主宰するなど、後進の発掘・育成にも尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
33
初期の短編集。御手洗潔シリーズや吉敷シリーズの作品も。『毒を売る女』毒は毒でも…。後半ハラハラ。『渇いた都市』最初の出来事がどう繋がるのかと…面白かった。2021/03/29
たか
32
期待以上の作品やった。一気読みした。ミステリー以外にも不思議な話や星新一さん見たいな話まであって盛りだくさん。古い作品やのに今読んでも色褪せてない。2022/01/31
かめりあうさぎ
29
短編8話収録。30年前の短編集の改定完全版。表題作を含む最初の3作品はしっかりとしたミステリで、それぞれ違った種類の謎解きを十分に楽しめました。特に表題作は人間の醜い部分をみせつけられる恐ろしい作品。他5作品は、ショートショートの雰囲気があり、ちょっとSFチックなものも混ざっていてガラリと印象が変わります。時代の古さは邪魔にならず。ミステリファンなら買って損はない一冊。2020/10/05
ニカ
21
初読みの作家さん。バラエティに富んだ短編集。表題作は不気味な感じで何が起こるのか最後までハラハラしました。「渇いた都市」が1番良かった。2020/07/26
カツ
17
島田御大初期の短編集。御手洗さんや吉敷武史も登場してなかなかバラエティー豊かな作品集になっている。「ダイエットコーラ」は後の「重力論文」に発展していく話にも思える。地球の自転が25時間だったという考え方は面白い。2021/03/17