出版社内容情報
すべての人に等しく課せられるかに見える消費税の裏側とは? その仕組みと恐るべき矛盾や欺瞞を最もわかりやすく解説する決定版。
内容説明
政治家の嘘、黙り込みを決めたマスコミ、増税を活用する大企業によって隠された消費税の恐るべき真実。導入から現在まで、その経緯と税の仕組みを一からわかりやすく解きほぐし、日本社会を「弱者切り捨て」へと向かわせ、新たに「監視社会」に導く可能性をも秘めた消費税の危険性を暴き出す。文庫化にあたり、武田砂鉄氏との対談を収録。消費税論の決定版。
目次
第1章 平等な税ではありません
第2章 消費税のしくみ
第3章 滞納される消費税
第4章 消費税増税を喜ぶ人たち
第5章 消費税と政治家のウソ
第6章 見捨てられていく弱者
第7章 なぜマスコミは黙りこむのか
対談 消費税が今も問題なのはどうしてか?
著者等紹介
斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tsu55
18
消費税は「悪魔の税」だとする著者による消費税の解説。 確かに不平等で弱者に厳しい税制だけれど、納税については学校でもキチンと教えないし、源泉徴収されるサラリーマンは、これについて勉強しようとも思わない。大手新聞社は軽減税率を適用してもらいたいので、消費税の問題点をきちんと報道しない。これはホントによく考えなけれればいけない問題なのにねぇ。2019/10/06
スプリント
12
消費税のからくりと問題点を知るには適した内容です。2019/12/31
よいおいこらしょ
6
帯には「政治家がひた隠し、マスコミが黙り続け、大企業が歓喜した増税の真実」とあったが、内容はその逆で、消費税の欠点を隠す政府の現状だった。とても怖い。2019/11/17
カエル子
4
サラリーマン税制を悪とする点については完全に同意。フリーランスで仕事をするようになって一番良かったのは、納める税金のことやいろいろ計算した上で自分で決める時給のことを本当に真剣に考えられるようになったこと。サラリーマンは、そういうことを考えさせないように仕組まれた社会でしか生きていないわけで、知らないままになってるのも仕方ないよね確かに。税務署の人も都合よく嘘をつくしなぁ…。そんな中でも消費税は分かりやすいほうだと思ってたけど、理解の足りてないところがあったことがわかってスッキリしました。2020/01/05
廣岡翔斗
3
ニュースでよく取り上げられていた"消費税"の内側について書かれた本書。 国家のプロパガンダに流されないためにもこう言った話を知っておくべきだと思った。 日本国政府万歳、お役所万歳なんて言って生きていきたくない。2019/12/07