河出文庫<br> ユングのサウンドトラック―菊地成孔の映画と映画音楽の本(ディレクターズ・カット版) (ディレクターズ・)

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河出文庫
ユングのサウンドトラック―菊地成孔の映画と映画音楽の本(ディレクターズ・カット版) (ディレクターズ・)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414034
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本で唯一の松本人志作品コンプリート批評、そしてあの論争の発端となった『セッション』評をも収録、ディレクターズカット決定版!

【著者紹介】
ジャズ・ミュージシャン/文筆業。

内容説明

映画監督松本人志とは何者だったのだろうか?そして映画監督ジャン・リュック・ゴダールとは何者だったのか?ジャズ・ミュージクの鬼才、菊地成孔唯一の映画批評本は、松本人志作品のコンプリート批評に加え、あの「『セッション』騒動」の発端となった伝説のDISをも収録したディレクターズカット版。単行本とはほぼ別物!!

目次

「映画監督松本人志」とは何者だったのか?―松本作品コンプリート批評(まえがきから『大日本人』『しんぼる』評;「クソつまらない」で一蹴、ではとても済まされない、異様な構造によって自虐的なまでに観客の憎悪を煽る、しかしヒューマニスティックな感動作―松本人志『さや侍』 ほか)
1 映画は何故、音楽を必要としなくなったか?―ジャン=リック・ゴダールを中心にした、映像と音楽をめぐる小論考(「JLG/音楽史~初めて演奏されるゴダール」での前説;67年までのゴダールを、音楽と共に考える。―アテネフランセにおける講義 ほか)
2 “脳内映画”と“映画”―いくつかの作品論と作家論、そして楽しい計画(記憶喪失学;最もわかりやすく、最も面白くなってしまった“実験”―北野武『TAKESHIS’』 ほか)
3 文庫特典 あの『セッション』騒動の発端はそれほど「わかりづらい」か?―2015年アカデミー賞作品賞ノミニーをコンプリートする途上で(“パンチドランク・ラブ(レス)”に打ちのめされる、「危険ドラッグ」を貪る人々―デミアン・チャゼル『セッション』
試写の帰りに受賞を確信している。などというのは滅多にないことだ―アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』準備稿)

著者等紹介

菊地成孔[キクチナルヨシ]
1963年、千葉県生まれ。音楽家、文筆家。ジャズに軸足を置きながら、ジャンルレスな音楽・広筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

四野一二三

9
誰もが腑に落ちるような的確でインテリジェンス溢れるコメントを述べている訳でも、膝を打つ様な説得力のある専門的な意見を書いている訳でもない。大学の頃入り浸っていた映画サークルの窓際で、自分が一番好だった先輩が横にいて、アルミのマグカップでウィスキーを飲んでいる、という類いの気安さとある種の懐かしさが交差する本。なので専門的な基礎知識や学問としての「映画とは」をお求めの方には向きませんが晴れた土曜日の午後とか、雨の降っている日曜日の夕方とか、なんとなく手のひらで時間をもて余している映画好きにお勧めの一作。2016/04/24

vaudou

8
松本人志作品の書き下ろし+『セッション』(比較のバードマン)評が加筆され、SNSが映画に与えた変化とその影に詳しい改訂版となった。監督作が作品の内外を問わず全方位に敏感になっていく松本人志を「松本は漫才師としてのピーク時にネット批評が一般的ではなく、監督業に手を出してからSNSが急激に定着した。というバッドタイミングをつかんだからである」とし、北野武との相違やネチズンの共犯をも抽出する。作品論では愛だけが迸るフェリーニ『81/2』評が印象的。ここで結んだ映画との親密さは映画好きの究極の理想である。憧れる。2015/10/20

Yusuke Oga

6
ゴダールの話が本当に刺激的な(勝手な空想にも満ちた)論考で面白かった。『アワー・ミュージック』観なおしましたが音の面で非常に繊細な映画なのだとあらためて確認出来て嬉しかった。あとは菊地成孔のオールタイムベストにブニュエルの晩年の映画が二本入っているのだが「ブニュエルの映画は基本的にシュルレアリスム映画であり夢を描いているから、劇伴や音楽がまったくない。夜寝て見る夢には音楽流れないから」って指摘にはブニュエル好きの僕でも驚かされました。(松本人志の映画は絶対みない)2018/05/27

なつのおすすめあにめ

6
松本人志の映画を「ツマンネ」の一言で片付けることは誰でもできるが、菊地成孔はそうしない。映画を映画音楽の視点から語る事が可能なのは、映画館で育ちしかし映画関係の仕事に就かないで音楽家になった(そのあたりの精神分析的な倒錯が理由でタイトルにユングが)菊地成孔くらいなのかもしれない。それにしても『セッション』で炎上、そうして当然のように『ラ・ラ・ランド』での炎上はさすがに笑う。単行本(09)と文庫化(15)の間に世界は大きく変化していると、あとがきに。リーマンショック、SNSの定着。09年の呑気さが懐かしい。2017/06/13

らじとり

5
菊地成孔さんによる映画レビュー集。菊地さん、二つの映画館に挟まれた家に生まれて、ガキの頃から映画館に入り浸っていたらしい。彼にとって映画を見る体験は、それこそダイレクトに胎内と結びついているんですね。精神分析の素養を自家薬籠中のものにした文章は、映画を通して監督とセッションするが如し。ちなみに後半部は映画「セッション」に対する大批判。可愛い...HUNTER×HUNTERの「その人のことを深く知るには、その人が何に対して怒るかを知ることだ」という名言を思い出す。2017/11/15

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