河出文庫<br> イルカは笑う

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河出文庫
イルカは笑う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414003
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

地球の支配者・イルカが最後の地球人に面会する……表題作他、感動・恐怖・笑い・脱力に満ちた12の名短編。日本よ、これが小説だ。

【著者紹介】
1962年大阪生まれ。2002年「銀河帝国も弘法も筆の誤り」で星雲賞日本短編部門、09年「渋い夢」(『辛い飴』所収)で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。ミステリ、SF、時代小説など多ジャンルで活躍。

内容説明

最後の地球人と地球の支配者イルカの邂逅「イルカは笑う」、倒産した日本国が遺した大いなる希望「ガラスの地球を救え!」、ゾンビ対料理人「屍者の定食」、失われた奇跡の歌声が響く「歌姫のくちびる」…感動・恐怖・笑い・脱力、ときに壮大、ときに身近な12の名短編。日本人よ、これが田中啓文だ!

著者等紹介

田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年、大阪生まれ。神戸大学卒。93年、「落下する緑」が鮎川哲也編『本格推理』に入選。同年、『凶の剣士』(刊行時に『背徳のレクイエム』と改題)が第2回ファンタジーロマン大賞に入選。2002年、「銀河帝国も弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門、09年、「渋い夢」(『辛い飴』所収)で第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。ミステリ、SF、ファンタジーと様々なジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

80
オマージュいっぱいのオタクSFから太鼓鳴り響く怪獣時代劇、ホラーに落語にハードボイルドと感動するやら笑っちゃうやら、元ネタを探すだけでも楽しくなっちゃう短編集。1月は怪獣本月間にするつもりだったので、思わぬ怪獣物?が収録され、これを1冊目にしちゃいます。大変面白かった。2021/01/01

hnzwd

45
笑酔亭シリーズの作者だとは知らずに読み始め、、スプラッター、パニックホラー、ブラック、ギャグと何でもありのSF短編集。どことなくニヒルだったり、オチが付く話が多いなぁ、と感じていたら、後半に本当の落語も。読み終わってからシリーズ作者と気付き、納得でした。多少のスプラッター耐性あれば、オマージュたっぷりで楽しめる短編集かと。2016/01/21

いたろう

40
作者初読み。シリアスな作品も一部にあるものの、ほとんどが、駄洒落、パロディーで覆い尽くされた、その昔に流行った日本のSF作家のナンセンス・ドタバタSFのような短編集。しかも、パロディーの元ネタがかなり古かったりするので、若い人には何のことやら、というより、ギャグだということ自体に気づかないところもありそう。そんな中にあって、「歌姫のくちびる」が、SFホラー作品として異彩を放っている。こんな作品なら、もっと読んでみたい。2016/02/11

yumiDON

32
SF作品から、時代物、現代物、シュールなオマージュ作品にブラックコメディ、とバラエティ豊かなごった煮の一冊。勝手なイメージですが、ライトな筒井さんという印象を受けた。印象に残ったのは、壮大な語り口の表題作、「イルカは笑う」タイトルからして、インパクトがあります。近未来、ありそうな世界観です。「屍者の定食」ホラー風味のブラックコメディ、主人公が真面目なのがまた、物語と噛み合わないのに噛み合っていてよい。「あの言葉」ハードボイルドと甘さのバランスがちょうどいい。「あの言葉」気になりますよね(笑)2018/10/11

ぜんこう

28
図書館が長期休館のため清水の舞台から飛び降りるつもりで買った本(すみません大げさすぎました^^;) 前半は安心のダジャレ満載、こういうのを読みたかった、この暗い世の中で(すみません大げさすぎました^^;) 途中でダジャレが見つからないシリアスなものや、ジャズとホラーが融合したものなどいろんな作品が読めました。 やっぱりダジャレ多めの作品が好きです(^o^)2020/03/29

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