出版社内容情報
一九四五年八月三十日、マッカ─サ─着任。現代史最大のドラマであるGHQの占領政策が開始された。厳密な考証でその全貌を描く
内容説明
「マッカーサー恩人説」という奇妙な言説は今日なお健在だ。敗戦日本を飢餓から救い、天皇を戦犯裁判から除外したのは他ならぬ元帥の個人的努力によると。そもそも日本の再編成はいかに企図されたのか?元帥の役割とは?本書は力篇1500枚、内外の資料を広汎に渉猟し、国家改造という未曾有の経験を仔細に辿った注目作だ。
目次
8月30日 厚木
横浜から東京へ
東条英機の自決
人間天皇の登場
ソ連の野望
アイケルバーガーの進退
改革前夜
憲法改正
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
6
日本の占領時代。戦後改革と新憲法の話。2024/05/13
hi
0
やっと一巻目読了。1945年初夏から始まるGHQの話。米国の話が中心なので,マッカーサー以外のカタカナ名前が辛い。 でも,こういう「歴史の結果」しか知らないことの内部事情が見えてくるようで興味深い。マッカーサーが日本に来るのを怖がったという記述があるけれど,確かに戦争が終わってすぐの敵国だもんなあ。暗殺や反乱が起こってもおかしくない。一巻目の終わりでやっと憲法草案出来た。なるほど,憲法が「押し付け憲法」と言われる理由がようやくわかったかも。憲法起草に関わった女性,ベアテさんの本を読み直したくなった。2011/10/18