出版社内容情報
関ヶ原の合戦、軍師官兵衛はどう出るか。警戒されながら強靱な生命力と独自の才幹で危機の時代生き抜いた、最強のNo.2の生涯。
【著者紹介】
1927年生まれ。美濃部東京都知事秘書などを経て、作家に。著書に『人間の器量』『名将に学ぶ人間学』『近江商人魂』『宮本武蔵』『伊能忠敬』『直江兼続』『立花宗茂』『項羽と劉邦』『戦国武将引き際の継承力』等。
内容説明
天下分け目の大合戦、戦国随一の切れ者、名軍師黒田官兵衛の方策は?信長、秀吉、家康の天下人に仕え、出来すぎる能力を警戒されながらも、強靱な生命力と才幹、ユニークな行動力を駆使し、逆境を乗り越え、九州に覇を唱え割拠した。危機の時代に実力を発揮した最高のNo.2、名参謀の心意気を描く。
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年、東京生まれ。作家。東京都庁職員時代は、知事秘書、広報室長、企画調整局長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
69
「童門さん、あなたもですか」といささかがっかりしながらも、私もしっかりNHK大河ドラマの放映を翌月に控えたこの時季に読ませていただきました。(笑) しかし解説にあるように、これはもともと平成六年に富士見書房から発刊された『小説黒田如水』という小説であって、NHK大河ドラマ便乗本ではないらしい。失礼いたしました。黒田官兵衛という切れ者を童門さんらしい切り口で描いた良書です。「頭が良すぎて、それが災いした」才人がどのような生き方を選んだか、私も参考にさせていただこう。え? お前には関係ない? こりゃまた失礼。2013/12/22
マーブル
11
知恵者であり、信長、秀吉、家康にその能力を買われ、恐れられた。しかし天下を取るには至らなかった人物。作品によって能力はあるが運に恵まれなかった人物として、あるいはしょせん二番手にしかなれぬ欠陥を持った男として描かれる。童門氏の描く如水は頭は切れるのかもしれないが、自信過剰で、つい余計なことを言ってしまい窮地に陥っている。「それを何度も乗り越えた危機管理能力こそ、ビジネスマンが見習うべき」とあとがきに書いているが、出世するより空気を読んで嫌われないことの方が大事と考えられる今日ではイタイ奴にしか見えない。 2021/02/26
ue3104
5
豊臣秀吉を天下人に押し上げた立役者でもある黒田官兵衛の半生を描いた小説。 頭が良すぎて、切れすぎて敵を作る。数々の絶体絶命のピンチ。「二流の人」と評価されながらも、やっぱり偉大な人物だったと思う。叩かれても、叩かれても這い上がる。その精神力は一流だったと感じた。2019/09/05
Monty
4
黒田如水のあわよくば天下を取ろうという気概と情勢を見極める冷静な判断。それでいて行き過ぎた一言で秀吉から警戒されていた。人間味のあるキャラクターが随所に表現され,読み応えはあった。2013/10/22
春
3
黒田如水から学ぶ打たれ強さといった感じの一冊。黒田如水の晩年がメインで描かれている。2013/12/14
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