河出文庫
グッドバイ・ママ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411880
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

夫は単身赴任中で、幼い息子と二人暮らしの母親・ゆみ。幼稚園や自治会との確執、日々膨らむ夫への疑念…孤立無援の彼女はやがて、息子・ゆたかだけを見つめるようになる。その思いは、「あの日」を境にエスカレートしてゆくのだが―孤独と不安の中、溢れる子どもへの思いに翻弄され、未来への確信を失った母の目を通じて現代の日本を映し出す傑作。

著者等紹介

柳美里[ユウミリ]
1968年生まれ。高校中退後、東由多加率いる「東京キッドブラザース」に入団。役者、演出助手を経て、86年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。93年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。97年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。著書に『フルハウス』(泉鏡花文学賞、野間文芸新人賞)『ゴールドラッシュ』(木山捷平文学賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zanta

20
141/5/10/2015 やばい。柳さんの本はマズいんじゃないかと思って若い頃から敬遠していた。根拠はないんだけど。何かで紹介を読んだ際、多分自分の暗部、ダークサイドをつつかれるような気がしたのだ。やっぱり、だった。最初は乱れ飛ぶ周囲の音声に読書を阻害されるようで入り込めなかったが、気づけばずっしり。私は育児の経験がないからまだ他人事だが、育児をしている人は大変だなと痛切に感じる。救いとなる存在はいなかったものか。子殺ししなかったことは誉めてやろう、せめて。2015/05/10

空恋

16
いやあ、凄すぎた。壊れて行く、、 どんどん病んで行く過程が自分と重なり、苦しくなる。このままじゃダメだと思う。苦しい。とんでもない本に出会ってしまった。2018/09/02

しゅしゅ

6
ただただ、涙が出た。女の抱えている孤独が手にとるように伝わってきて、読み終わった後はしばらく放心してしまいました。ゆたかはきっとママにはもう会えないと悟ったんだろうな。雑然とした描写が続くので、好き嫌いが分かれてしまう作品かもしれませんが、私はすごく好きです。2014/10/18

秋桜

6
幼稚園の送迎時の母親たちのとりとめのないお喋りが「ゆみ」の孤独を際立たせる。何とも不安な気持ちになった。息子を愛するほど、周囲と折り合いがつけられない。何時から、そうなったのだろう。救いのない、破滅。「ゆたか」を思うと切ない。2013/04/15

mari

6
柳美里さん最近こんな感じの文体が多いのですね。モロモロの声、雑音、雑踏、妄想、その他の音が頭の中でグワングワン響いていて目眩しそうです。柳さんのリアルとこの物語がリンクしてるようで。。。。なんとも言いがたい不安感と不快感。でも気になるので読んでしまう。。けっしておススメはしないですが。2013/02/10

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