内容説明
オール読切・豪華執筆陣完全新作アンソロジーシリーズ最新刊。
著者等紹介
大森望[オオモリノゾミ]
1961年、高知県高知市生まれ。京都大学文学部文学研究科卒。翻訳家、書評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
75
、大森望最近アイドル本とか出してどうしちゃったんだとか思うけどとりあえずリハビリのために読む、「バットランド」は確かに圧巻だったが一番好きだったのは森田季節、デビュー前の京極夏彦という意外なものも観れたし、最果タヒは詩的世界観がちゃんと構築されているのに、冗長なものを書かせたとたんに文学フリマの一階で明日を夢見てる人々っぽくなっちゃうなあとか思ったり、あとは久しぶりに本を読んで、SFの短篇読みました、確かにおかしくて面白かったけどそんでどうなるの? という虚脱感が激しいのは病み上がりだからだろうか、、、2016/04/10
Fondsaule
23
★★★★☆ 京極夏彦「最后の祖父」、北野勇作「社員食堂の恐怖」、斉藤直子「ドリフター」、森田季節「赤い森」、 森深紅「マッドサイエンティストへの手紙」、林譲治「警視庁吸血犯罪捜査班」、竹本健治「瑠璃と紅玉の女王」、最果タヒ「宇宙以前」、山田正紀「バットランド」SFアンソロジー9編。とは言え、NOVA4はSFとは言えないかも、という作品が並ぶ。2019/12/14
亮人
22
【入院中読書】1作以外は質の高いSF短編ばかりで、レベルの高いアンソロジーにまとまってる。北野・斉藤・森・森田・山田あたりが好きな作品。北野勇作は最近の復活っぷりがすごい。斉藤直子はこの人の笑いのツボがなんか心地いい。森田季節は今までラノベ作家だからと回避してたが本書で一番好きだ。他の著作も読もう。山田正紀のハードSFも圧巻。ブラックホールと量子もつれと蝙蝠と脳を解釈した理論は長篇並みのネタで豪快な一篇だ。2011/11/10
fukumasagami
21
『バットランド』山田正紀 サービス満点集大成のような作品なのは作者の貫禄か? 『社員食堂の恐怖』北野勇作 不条理さ加減がナイスです。『赤い森』森田季節 短編で終わってしまうのが惜しいくらい。前半部をもっと書き込んで欲しい。『ドリフター』斉藤直子 話のたたみかけがうまいなー。語りの妙味。『瑠璃と紅玉の女王』竹本健治 ステキな寓話。この作品も語りの巧さ。『警視庁吸血犯罪捜査班』林譲治 シリーズ化できそうです。現代日本を皮肉った吸血鬼政策が効いてますね。『マッドサイエンティストへの手紙』森深紅 もっとマッドなの2011/06/04
キキハル
18
今回も粒よりの短編がずらり。趣向を凝らしたおもちゃ箱のようです。「最后の祖父」はさすがは京極さんだとしみじみし、「社員食堂の恐怖」ではそんな会社で働くのは絶対に嫌だと思い、「ドリフター」「マッドサイエンティストへの手紙」のユーモアあふれる会話を楽しみました。そういえば昔ありましたよねぇ、純喫茶。店内が暗くて入るのをためらった初心な私を思い出したりしました。そして「バットランド」久しぶりの山田正紀さん。よくもまあこんな話を考え付くものだと感心しきりです。認知症とオムツとコウモリで、本格SFです。すごい!2011/06/19
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