河出文庫
寄席放浪記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309408323
  • NDC分類 779
  • Cコード C0176

内容説明

僕は席亭になるのがゆめだった―そして、思う存分ごひいきの落語家の芸を楽しみたかった。そんな目で選びぬかれた、懐かしの落語家、芸人、時代劇スターの想い出の数々。地味ながら気になって忘れられない人、についての思い入れは色川節の独壇場。各章末に、矢野誠一、立川談志、淀橋太郎、鈴木桂介、菊村到といった見巧者の方々とのお話を付す。

目次

1 寄席書き帖(桃太郎の不運;ショボショボの小柳枝 ほか)
2 色物芸人たちの世界(剣舞の芸人;楽器の芸人たち ほか)
3 ぼくの浅草六区(浅草の文化財的芸人;浅草漫才 ほか)
4 時代劇の役者たち(なつかしきチャンバラスター;化け猫と丹下左膳 ほか)

著者等紹介

色川武大[イロカワタケヒロ]
1929年、東京生まれ。『怪しい来客簿』で泉鏡花賞、『離婚』で直木賞、『狂人日記』で讀賣文学賞を受賞。別名に阿佐田哲也。1989年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

A.T

30
何しろほんの一言二言の間にもネタが織り込まれた本なので、いっぺんに読み下すと消化不良になっちゃう。今回は第1部「寄席書き帖」だけ読んで後は次回に。色川さんのエッセイはこれまでもいくつか読んでいて、シリアスな展開にも可笑しみがあって救われるというか、まろ味に引き込まれるところがあったのは幼少から通っていた寄席の影響があるのかな…。「私は牛込矢来町の生まれ育ちで…色街の神楽坂に近かったせいか、昔、芸人さんがたくさん住んでいた…(つづく)2021/08/15

vaudou

8
高座中に寝る志ん生の伝説は本当だった!直に見たからこそ分かる芸の真髄。桂文楽は入れ歯を入れる前の芸(昭和36年以前の芸)こそ国宝級である、とかいろいろ興味深い。2015/11/13

姉勤

8
戦前・戦中の藝人やハコの話題は余りにも古く、馴染みも無いので、好きな時代だけど想像力で補填するには難しかった。舞台がメインカルチャーだった時代の生き生きとした藝人達の活躍は、浸ってみたいロストワールド。2012/08/21

showgunn

4
色川武大なので読んだものの寄席の話となると知らないことばかりでほとんどわからなかった。 が、鈴木桂介・淀橋太郎との鼎談で語られたエピソードが「あちゃらかぱい!」の中にいくつか使われてて、そういう部分は楽しかった2016/03/13

nyanlay

2
見てみたい人物ばかり。それにしても戦争で文化や人間がなくなったことが本当に悲しくなる。2010/02/20

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