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出版社内容情報
1985年にデビューして95年に解散した伝説のバンドの軌跡を追いながら、その音楽と言葉がなぜいまも魂を震わせるのかに迫る。
内容説明
ドブネズミの美しさはどこにあるのか。1985年に登場して95年に解散したザ・ブルーハーツは聴くものの魂を震わせ、救いを与えつづけてきた「いまなお輝きを失わないその詩を読み解きながら奇蹟のバンドに迫るはじめての本」結成35年、彼らの歌は終わらない。
目次
はじめに 孤独と哀しみと神様
第1章 「1985」に始まる
第2章 「ドブネズミ」の行方
第3章 チェルノブイリには行きたくねぇ
第4章 青空論
第5章 そしてナイフを持って立ってた
第6章 社会派とは何か
第7章 俺は俺の死を死にたい
第8章 神様について
著者等紹介
陣野俊史[ジンノトシフミ]
1961年、長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。現在、立教大学大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
41
2020年刊。甲本ヒロトという人には、岡本太郎や水木しげるの様な大きさを感じる。彼らの視線は、自身や世の中のこと以上に、人間の罪深さと哀しさと愛らしさに向いていると思う。自分に忠実に、今を楽しく、精いっぱい咲く人間を夢想している。本書にそんな事は書いてないが、ブルーハーツの歴史に触れて、自分なりに理解を深められた。1985年の結成で1995年解散。就職して窒息スレスレだった私は音楽に親しむ余裕が無く、今ごろになってブルーハーツを齧っている。見せかけじゃない強さと内省。『青空』は名曲。2024/08/03
akihiko810/アカウント移行中
20
「ドブネズミみたいに美しくなりたい」ブルーハーツの軌跡と歌詞考察など。印象度B+ ブルーハーツは聴かないのだけど、ヒロトらの「ロックへの純粋無垢さ」は眩しいほど愛しく、正真正銘のロッカーだと思う。本書はブルーハーツの伝記だと思って読んだのだけど、そうではなくて、著者の個人的なブルーハーツへの憧憬と、歌詞の考察、みたいな本だった。本書を読んで感じたのは、ヒロトもマーシーも正真正銘の詩人だということ。奇を衒うこともなく素直に、かつ詩的な言葉をロックに乗せて歌っているんだということだ。2021/07/20
タルシル📖ヨムノスキー
19
ブルーハーツは学生時代の私の骨であり筋肉であり血液だった。初めて♬リンダリンダ♬を聴いた時のあの衝撃。大人になって離れてしまったけれど、「ブルーハーツ」とか「ヒロト」とか「マーシー」とか見聞きすると、未だに心拍数が上がり、アドレナリンがドバーッと全身を掛け巡る。インディーズデビューから今年で36年。そうかそんなに経つのか。この本は、ブルーハーツの歌詞を昭和から平成という時代を踏まえて解説した本。まぁ理屈はどうでもいい。あの時代にブルーハーツがいて、それを夢中になって聴いていた自分がいた。それだけでいいよ。2021/04/05
nobu23
6
ブルーハーツの歴史を辿りながら、歌詞の内容を分析していく書籍。歌詞や引用などが本文に書かれていて、ブルーハーツに詳しくなくても読むことができた。2023/01/28
Eiki Natori
6
多感な時期の心に衝撃を与えてくれたブルーハーツ。解散するときは全く関心の外にあったのだが、それはスタークラブやライダースに走っていたからだ。でも彼らがいなければ、それらを聴くことは無かっただろうし、政府や社会に対して疑問を持つことも無かったかもしれない。 この本の著者と私の年代は異なり、対立する世代であり、解釈が相いれない部分は多少ある。でも時代背景など考慮し、深く読み解いて評価するというのは歴史の古文書を紐解くようで大変面白かった。 何故共感され、私自身共感してきたのか、少しだけわかった気になった。2020/12/31