内容説明
頼むから「いい音だ」と言ってくれ。JAZZとオーディオをマタにかけ、ますます意気軒高なテラシマ御大。10年ぶりにスピーカーを導入、新たな格闘が始まった。
目次
第1章 オーディオはやっぱり異端が面白い(薦められるままに取り付けたボリュームボックスで変化が…;ジャズの音はなにかひとつ楽器が飛び出さないと面白くない ほか)
第2章 わがオーディオの生涯で初めて賛辞を聞いた(買い物をしてこそのいっぱしの物言いである;アナログプレーヤーを換えて知るアナログの深さ ほか)
第3章 激論!だからケーブルはやめられない(福田雅光×寺島靖国)(ケーブルを無視したら現代オーディオは語れない;出したい音のイメージをしっかりと持ちたい ほか)
第4章 オーディオは格闘技だ!!(真空管アンプと闘う;アクセサリーと闘う ほか)
著者等紹介
寺島靖国[テラシマヤスクニ]
1938年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部独文科を卒業。会社勤務を経て、1970年、東京の吉祥寺にジャズ喫茶「メグ」を開店。「スイングジャーナル」「オーディオアクセサリー」「ステレオ」「レコード芸術」などにジャズ、オーディオに関する評論、エッセイを発表。なにものにも臆さない評論にはファンが多い
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感想・レビュー
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ジャズクラ本
14
◎2004年刊行で多少古い。珍しく菅野沖彦氏、朝沼予史宏氏など目から火の出る超高級オーディオ評論家が登場するが、彼等とは目指すオーディオスタイルが異なるのではなかったか。趣味人口が減少して、好き者同士で肩を寄せ合わせざるを得ないのかもしれない。しかし長岡鉄男氏を含め、菅野氏も朝沼氏も今は亡き人で時代の変遷を感じさせる。寺島氏の求めるスタイルと僕のそれとも隔たりがあるが、その文章からは音の表情が痛烈に伝わってきた。諸事情で音を出せない僕のアンプに火を入れたくなってしまった。全開で鳴らせる日が実に待ち遠しい。2021/10/16