内容説明
透明な風、凍る銀河。暮れゆく北上川。躍動する鹿踊り…。宇宙や自然と対話した賢治の精神世界を木版画やタブローで描き続ける井堂雅夫の清冽で崇高な作品群―。
目次
1 生命
2 理想と幻想
3 絶望
4 修羅
5 宇宙
6 菩薩道
7 未完
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOTO
1
絵の中に階段があって、そこからずっと奥の方へと昇っていけるイメージが湧く。 一段一段ゆっくりと踏みしめながら周りの風景の中から賢治の気配をさがす。 現実から遠のきつつある不安もあるが、これって(生)への執着というヤツか。 頁をめくるごとに、(生)と(死)の境目が曖昧になって行く。2017/03/05
きゆやすか
1
9月に花巻へ行った時、数多くある賢治ポストカードのなかでとても心ひかれたのが井堂さんのものだった。100年記念事業の時のポスター方だったのね。そして4月にご逝去されていたのを知る。2016/11/24
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- 和書
- るつぼはたぎる 河出文庫